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異世界獣人記 〜亜人の栄光を取り戻せ!〜  作者: ロール
第1章 終わりと始まり
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第5頁 加護の付与

説明長すぎた…これでも足りないくらいです。

節目にちゃんとした説明会を用意しようかなと考えてます。

あれから一年が過ぎた。

レオが5歳になってから王族としての英才教育を受け始めた、そんなある日のことである。


5歳になった獣人族は、祝福祭という、王都の大聖堂へ加護を貰う式典へ参加する。1日では全員が参加できないので、数日間に分けて行われる。この日は初日で、レオとルミナが加護を貰う日である。


ひとえに加護といっても、戦士の加護、魔道士の加護、裁縫の加護など様々な種類があり、同じ名前の加護でもレベルが存在し、その効力は大幅に変わる(加護レベルのない例外もある)。どの加護も極めて強力で、例えば、裁縫の加護レベル3は、糸の通し方も知らない若者が、まるで機械を使ったかのように繊細な裁縫を行うことができようになる。勿論、元々裁縫ができる人だったり、加護を貰った後も努力すれば、さらなる伸びが期待できる。

魔道士の加護は魔力や魔法の適正も上がり、普通加護なしでは魔法を使えない獣人族も使えるようになる。加護によって今後のあらかたの人生が決まるといっても過言ではない。

加護の最大レベルは不明だが、大体の加護のレベルの水位から、加護によって違うことが予想される。

加護は最大で3種類与えられる。


王族の誰かが5歳になる場合、その者が代表として最初に加護をもらう。たくさんの人が注目するため、ちゃんとした正装で式典にのぞむ。


朝、部屋で使用人に手伝ってもらいながらレオが正装に着替えるところに、ルミナがくる。ルミナは相変わらずのメイド服だ。


「おはようございます、レオさま!」この1年で呂律が回るようになったが、明るい満面の笑みは変わらない。


「ああ、おはよう。」固かった顔を崩して挨拶を返す。


「楽しみですね!」耳をぴょこぴょこさせながら、ルミナが言う。


「そうだな…でも、少し緊張もする。これで人生が決まるといっても過言じゃないからな。」レオにしては、珍しく不安そうな顔をする。


「そうですね…」


着替えが終わり、ガルディス王、リオーネ、ミアと合流して、王宮からでて、大きな馬車に乗り、まるで凱旋のように大聖堂へ向かう。


大聖堂につくと、奥の台座に、オーブのようなものとライオンの顔のような形をしたものが置かれていた。神器というらしく、神様が作ったとされている。すでに多くの人が集まり、レオ一行は人を割って進み、台座近くまでいく。


ガルディスが挨拶のような演説を行い、ついに祝福祭が始まる。


レオが台座の前に立ち、オーブに手をかざす。そうするとオーブからでる光に包まれる。その後、ライオンの口から紙が出てくる。


大神官が、「殿下の加護についてかかれた紙です。お受け取りください。」といったため、それを取って台座から離れる。それから5歳の子ども達が並び、次々に加護が与えられていく。


ルミナも加護を貰い終え、レオ一行は帰路に着く。

帰るまでは見るなとガルディスに言われたため、帰ってから二人一緒に見る。


レオに与えられた加護は、【獣神の加護】と【獣王の加護】だ。加護を受け取ってから、力が大きくなっているのを感じる。


「すごいな…こんなにも違うものなのか。」


今のレオなら、普通の獣人なら一撃で戦闘不能にできるだろう。一方、


「レオさま…」


「どうした?何かあったのか?」


「じゃーん!みてください!」


ルミナに与えられた加護は、【使用人の加護レベル13】と、【護衛者の加護レベル7】だった。


「使用人に護衛者…いいんじゃないか!?」


「はい!…良かったです、これでレオさまの専属メイドになれますね!」


自分の将来に適任な加護を貰って、とても嬉しそうなルミナだった。


_____________________________


目が覚めたら、知らない景色が広がっていた。自然に囲まれた庭園のような場所で、その中央にはテーブルがある。一緒に寝ていたはずのミアの姿も、リオーネの姿もない。


「夢…か…?」それにしては妙に鮮明な夢だと思いながら、体を起こす。すると、


「よお、レオンハルト・ストラビア」


背後から声がし、慌てて後ろを向く。すると、さっきまで誰もいなかったテーブルに、一人のいかつい獣人の男が座っていた。


「いや…獅子堂礼王といったほうがいいか?」



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