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異世界獣人記 〜亜人の栄光を取り戻せ!〜  作者: ロール
第3章 森林の国と魔眼の姫
59/93

第48頁 まだ半分

今回はちょっと短めです。

「…今日は、ありがとう。」


その後、他の店などにも、挨拶をして回った。他の店の人達も全員、エリンが来たことを喜び、暖かい言葉をかけてくれた。今は城への帰り道を歩いている。


「ま、もう1人でも大丈夫そうだな。」


「うん…多分大丈夫。」


だが、これで一件落着というわけではない。むしろここからがレオにとっては本番なのだ。エリンと店を回っている間、レオはずっと考え事をしていた。


(流石に…いきなり襲ってくることはなかったな)


一応呪術師らしき人物がこないか警戒していたが、全く気配も感じず杞憂におわった。


「そいや、城に帰ったら色々言っとかないとだな…。」


______________________________


「レオだ。入っていいか?」


城についた後、すぐにレオはエルウィンの部屋を訪ねた。


「ああ。構わないよ。」


今回はレオだけでなく、ミアとルミナも部屋に入る。


「まずは君に感謝をしないとな。エリンのこと、本当にありがとう。」


「…まだ半分ってとこだがな。それより、久々の娘の外出だってのに、見送りにも迎えにも来ないとはな。忙しいっつってもそんぐらいの時間は取れただろ…?」


レオは少し責めるようにエルウィンを質す。


「…正直なところ、どんな顔して今あの子に会ったらいいかわからなくてな…。結局私は、あの子のために何もしてやれなかったからな。」


エルウィンは、エリンに対して申し訳ない気持ちを持っている。しかし、部屋の本棚にびっしりと並んでいる石化に関する本や、今エルウィンの机に山積みになっている呪いに関する本を見て、エルウィンを責める者は誰もいないだろう。


「別に…普通に会えばいいじゃねえか。」


「難しいことを平然といってくれる…。だが…そうだな。後で会いに行こうと思う。」


「あーいいんじゃねえか?それと、もう一個気になったことがあるんだが…。」


城の中の様子や、町などを見て確信した。


「足りてないだろ、警備。」


「…ああ、その通りだ。エリンの件で、一部の兵達が石になったのもあるが…今はどんな手がかりも欲しい状況だ。だから、割と大規模な人数で、家族が石になった場所へ調査へ行かせたりしていた。町自身に被害はないし、少人数だとまた呪術師達に襲われる可能性もあったしな。」


「当然、調査の後は休ませたりする必要もある。だから必然的に警備の人数を減らさざるを得なかった、ってことか。」


警備が薄いってことは、つまり侵入できる可能性が高まるということだ。呪術師が既に町の中に侵入している可能性もある。


(まあ、こっちとしてはその方が都合がいいがな…。)


ちなみに、エルウィンには既に作戦のことは話してある。エルウィンも少し心苦しいとは思いながらもエリンのために協力するといってくれた。


「それで、作戦についてだが…一度、ストラビアに戻ろうと思う。」


「ストラビアに…?」

あまり細かい説明ばっかだと自分も苦しめることに気づいた 少し説明が減ってると思います

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