第43頁 解呪のために②
はー現実が忙しい。忙しすぎてリア充になりそうだわ爆発すればいいのに。
結構無理して書いてるから普通に書き直すかもしれません。
「ど、どうぞ…。」
椅子が1つしかないため、エリンはベッドに座ったが、レオはその隣に座ってきた。そして流れるように部屋に遮音結界を張る。
「え…え?」
「入った俺がいうのもなんだが…昼の時はあんなガン拒否してたのに、今はあっさり俺を部屋に入れるんだな。危機感バグったか?お前。」
「えっと、おかしくなったわけじゃないよ。他の人なら入れないし…でも、レオ君なら大丈夫かなって…。というか、断っても無理矢理入られそうだったし。」
「あのなぁ…あいつらといいお前といい、俺をなんだと思ってるんだ。そんなことするわけねえだろ。」
「え、いや昼…。」
「そんなことより、さっさと本題に移るぞ。…吐け。」
「い、いきなり食べたものを出せだなんて…。」
「そっちの吐けじゃねえよ。…あの時何があったか、お前の口からは聞いてなかったからな。それに、お前はお前で色々抱えてるもんがあんだろ…そういったもん、全部吐き出せ。」
「全部…。」
エリンの体が少し震え始めた。大分時間がたって落ち着いてきたとはいえ、魔眼が暴走した日のことを思い出すのは、自分からトラウマを掘り起こす行為に等しい。
「…大丈夫か?別に、話したくねえことまで話さなくていいからな。」
「大丈夫…全部話させて。レオ君には、知っておいて欲しいから…。」
そういってエリンは、あの日のことを最初から話し始めた。
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レオと出会う何ヶ月か前、エリン達は幸せに暮らしていた。家族の仲はとても良く、民達と親しみの深い王家だったため、よく兄弟全員で町に降りて遊んだりしていた。そんなある時、
「町の外に行ってみたい!」
弟の1人がそう言い出した。町の中なら、人も沢山いるし見張りもいるため平和だ。しかし、町の外には魔物もいるし、危険がないわけではない。だが、母や兄達は優秀な精霊術士で、また、そこまで遠くでなければ大丈夫だろうと皆考えていた。だから、
「そうね、それなら家族皆で行きましょう。」
そういった母の言葉に、誰も反対しなかった。
後日、少数の護衛を連れて、エリン達は町の外へ出かけた。エルウィンだけは急な仕事の関係で、遅れてから合流することになったが。
「あ!あそこに動物がいる!」
「ちょっと、1人じゃ危ないわよ!」
初めての冒険に、言い出しっぺの弟ははしゃいでいた。他の兄弟達も、あまりない機会なので楽しそうにしていた。エリンは兄弟の中でも体力がない方だったので、最後尾を歩いていた。が、
「エリン!ぼーっとしてると置いてかれるぞ!」
「あ、待ってよー。」
家族達のペースが速く、走って追いかけていた。
ふと、ある事に気づく。さっきまでいた護衛の気配がなくなっている。結構深い森のため、距離が離れているとわからない。
(もしかして、置いてっちゃったかな…?ちょっと探しにしこう。)
道中魔物も現れなかったため、1人でも大丈夫だろうと来た道を引き返した。
(あれ、財布が落ちてる…てことはこの辺りにいるのかな…。)
エリンは周囲を探し始める。護衛の人達を見つけるのに、時間はかからなかった。だが、
「…!だ、大丈夫!?」
護衛達は全員倒れていた。生きてはいるようだが、ほぼ全員の意識がない。
「…エリン…様…お逃げ…くだ…さ…。」
辛うじて意識のあった1人が、そう伝えて気絶する。
「え…?」
そこで漸く、自分の背後に誰かいることに気づく。
「…誰!?」
慌てて振り返るが、もう手遅れだった。
あんまり前の回とかでどっかしらやらかすと、内容まで修正するとおかしくなっちゃうから後々挽回するのが辛くなる。内容を修正する場合Twitterとかで報告すればええんかな?