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第36頁 前世の縁、今世の縁

「とりあえず、連れてきたぞ。」


レオの言葉と共に、吾郎、美月が部屋に入る。

部屋には、ガルディス、リオーネ、エネア、リオン、ライネル、そしてミアがいた。


ミアがレオの元に駆け寄り、とりあえず来た三人は用意された席に座る。


「まずはこっちからだな。吾郎と美月。言ったと思うが、俺がこの世界で生まれる前の世界での…家族と同じくらい一緒にいた2人だ。」


「吾郎です。こっちの世界ではグリーズという名前です。」


「美月、またはヴィーラと申します。」


2人とも、自分のできる限りの丁寧な挨拶をする。


「あー…そんな堅苦しくしなくていいぞ。」


ガルディスが口を開く。


「俺自体、堅苦しいのが苦手だし、それに、レオにとって家族みたいなもんなら、俺たちにとっても家族みたいなもんだ。もっと気軽に、いつもの調子で話してくれ。お前達もそれでいいよな?」


他の王族達も頷く。


「わかりまし…いや、わかった。」


(なんて器が大きい人…。民衆からの信頼が厚かったのもわかるわ。そうでなきゃ、突然王が変わるなんて誰も納得しないもの。それに…)


言葉は軽いが、王族としての圧がある。とも美月は思った。


「それでいい。じゃあ、今度は俺達が自己紹介しよう。」


___________________________________


料理などもならんで、会は少しずつ盛り上がりを見せていた。今はそれぞれで会話をしている。


「ライネルさん…結構苦労してたんだな。」


ライネルの話に吾郎が同情する。


「全くだ。最初会ったときはこんなに仕事押し付けられるとは思わなかったよ。でもやりがいは感じてるし、レオには恩があるからな。」


「恩って…あいつ、ただの人助けをするような奴じゃないと思うんだが。」


「…まあ、結果的に助けられたって言ったほうが正しいのかな。」


「なるほど、それなら納得だ。」

____________________________


「小さい頃のレオを見てても、本当に俺の子かってくらいすごくてよ…あいつ、4歳で大人と喧嘩してたんだぜ?それも1対多で」


「あはは…めっちゃ想像できます。」


こっちではガルディス達と美月が話していた。


「飲みすぎよあなた。そろそろやめとかないと二日酔いになるわよ。」


「まあいいじゃねえか、明日は特になんも予定ねえし、それよりリオーネももっと飲めよ。エネアもそう思うだろ?」


「そ、そう…ね…」


エネアはもう既に意識が朦朧としている。お酒はそれほど強くないらしい。


「一夫多妻って正直大変そうですけど…上手くやってますよね。」


「そうね。やっぱり嫉妬とかはしたりするけど…でも、妻どうしで愚痴を言えたりするし、一夫一妻とはまた違った良さがあると思うわよ。」


「愚痴?…俺何言われてるか気になるんだが」


「いうわけないでしょ?愚痴なんだもの」


「お二人とも、すごく仲いいですよね。憧れちゃいます。」


「そうね…やっぱり思ったことははっきりいうのが長続きの秘訣よ。はっきりいいすぎても駄目だけどね。」


「はっきりいうのなら愚痴を教え…」


「駄目」


「…はい。」


___________________________


…会を終えた翌日


「うぇ…気持ちわる…。」


「だからいったじゃない。」


ガルディスは絶賛二日酔いをしていた。


「ま、まあ今日は何もないからゆっくり休…『失礼します!』」


ドアの外から兵士がドアをノックしながら声を出す。


「…リオーネ、頼む。」


「はあ…仕方ないわね。」


リオーネが代わりに応対する。


「要件は何かしら?」


「ガルディス様宛に手紙が。」


「受け取るわ。ありがとう。」


「はい、では。」


兵士はその場を去る。


「だ、そうよ。」


「手紙…?なんだよこんな時に…」


ガルディスは頭を抱えながら、受け取った手紙を開く。


「…あっ。」


ガルディスは何かを思い出した、そんな反応をした。









レオとミアの出番少なっ(リオンも)


ここで章を一旦区切ります!ここまで見てくださった方ありがとうございます。次回の章から結界が…まだ解けません!少し遠回りします。

次回の章でヒロインも増えるので是非読んでください。

キャラクター情報については全然作ってません。次章で先延ばしになる可能性も考えてます。

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