第3頁 レオの1日 その①
※話中の魔法の名前が変わりました(魔法を適当に考えてましたが、ちゃんと考えた結果変えることにしました)
ロックブラスト→ストーンプレス
何ヶ月ぶりだろう…久々に投稿します
超スーパー不定期とはいったけどここまで遅くなるなんて…危うく失踪するとこだった。
次回もこれくらい長くなるかもしれないし、すぐに投稿するかもしれません。
[話について]
今回は日常回です。長くなりそうなので分けます。そういえばキャラの見た目について細かい所ほとんど触れてないな…大人になってから書こう
___ミアの母が死んでから、2週間が経った。
ここ最近は、ミアの母の葬式など、少し慌ただしかったが。またいつもの日常に戻った。
王族の日常といえば、子供といえど忙しそうだが、獣人の王国であり、王(レオの父)の性格もあって、レオは割と自由に時間を過ごすことができた。これは、そんなレオの1日を記したものである。
「…ぅん…」
朝、レオは目を覚ました。ミアが生まれたことで、今はミアを挟んで、リオーネと3人で寝ている。
顔を洗った後、レオはミアのおむつを変える。王族なら乳母が世話をしたりしそうだが、レオが自分が世話をすると言い張ったため、基本はレオやリオーネが世話をしている。ミアは静かな赤ちゃんだ。あまり泣かず、寝てばっかりいる。特に、レオといる時は、とても幸せそうに眠っている。そんなミアの寝顔を見てレオは、
(今日もかわいいな、ミアは…)
と、相変わらずのシスコンを発揮していた。
そして、朝食を食べる。王族なだけあって、流石に豪華だ。朝食で20種類以上おかずがあるのは豪華だなと最初こそ思っていたが、さすがにもう慣れたらしい。ミアは赤ん坊のため、乳母を雇っており、いざとなった時は専用のミルクもある。食事には全く困らない。
そして食後は、書庫に行く。これまた、とてつもない数の本が、ずらーっと並んでいる。魔道書もあれば、ストラビアの歴史の本もある。勿論、レオの目当ては魔道書だ。そして、今日は先客がいた。
「やあ、おはよう、レオ。」
そう言ったのは、レオの兄である、リオンだ。リオンは現王の長男で、後継ぎを期待されていたが、体が弱く、暇なときは、こうして書庫に入り浸っている。
年は10歳。レオの6つ年上で、母はリオーネだ。ミアと違い、リオンとレオはちゃんと血の繋がった兄弟といえる。ちなみに、レオの誕生や、ミアの母が死んだ時は、体調が悪く、ずっと寝込んでいた。
「おはよう、リオ兄。今日は元気そうだな。」
「ああ。ずっとこうだといいんだけどな…。今日も魔道書かい?たまには物語でも読んでみたらどう?」
そういって。リオンは、「獣神物語」というタイトルの本をとる。「獣神物語」は、ストラビアで最も人気のある物語で、獣神と呼ばれる男が、獣人の為に戦い続ける話だ。リオンのお気に入りの一冊である。
「…まあ、そのうち読む。今はこっちに夢中なんだ。」
そういって、レオはジャンプしながら、魔道書をとる。攻撃魔法を読んでるところで、今は中級基本攻撃魔法である、「ストーンプレス」の欄を読んでいる。幾ら言語を覚えたといっても、まだ全て文字が読めるわけではなく、
「リオ兄、これなんて読むんだ?」
「ああ、それはね…」
リオンは嬉しそうにしながら教える。兄らしいところを見せれているからだ。
数時間後…レオは読み続けていて、リオンは本の整理をしていたその時。
ぴくっとレオの耳が動いた。その後、すぐに本を置いて図書館を後にしようとする。珍しいことではないようで、それに気づいたリオンが、
「戻らないなら片付けとこうか?」という。
「ああ、頼む。ありがとう。」レオは振り向いてそう返し、図書館を出る。
リオンは、ほっとした、少し残念な表情をしながら、魔道書を片付けるのだった…。