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第29頁 もう1人①

また投稿遅れた…今日日曜日の気がしなかった。

これはコロナのせいだ、うん。コロナのせい。

「来たぞー。」


王宮に吾郎が着いた。


「おう、思ったより早かったな。」


「どうぞ、こちらの席へ。」


ルミナは吾郎を席に座らせた後、迅速にお茶を出す。


「…で、とりあえずこれまであったことを話そうと言いたいところだが…1人足りねえと思わねえか?」


「1人…美月のことか?」


吾郎はもう1人転生してる筈の幼馴染の名前を出す。


「ああ」


「もう合流してるのか?」


「いや…だが心当たりがある。」


そういって、レオは吾郎を訪ねた経緯を説明する。


「そのときはお前だとは思いもしなかったがな。」


「そうだったのか…つまりは、同じ条件で見つかったもう1人が美月だってことか。」


「ああ、お前は熊人族だったし、もう1人は兎人族だといっていた。十中八九あいつの可能性が高い。」


「そうか…!久々に会えるんだな…!」


吾郎は嬉しそうな顔をする。無論それはレオも同じだ。


「ま、そんなわけでくまやん。北西の集落に行ってこい。」


「行ってこいって…レオはいかないのか?」


「ああ。俺はこれからやることがあるからな。ほれ、書状。それが王家の使者の証になる。」


「わかった…それじゃあ行ってくる。」


そういって吾郎は部屋を去る。


「…今後の予定なんてありましたっけ?」


ルミナが不思議そうに聞く。


「ああ…ちょうど今できた。」


レオは悪そうににやけていう。


「吾郎をつけるぞ…バレないようにな。」


____________


「レオンハルト陛下の使者として来ました。ここちらが書状です。」


「拝見しました。どうぞお通りください。」


「ありがとうございます。」


吾郎は難なく見張りを通過する。


「…ぶっ。あいつ敬語使ってやがるw」


木の影に隠れて、レオ達は吾郎のことを見ている。


「レオ様、少し気になることがあるんですが…。」


「全力で気配消してる上に気配を誤魔化す魔法も使ってるし、周りに遮音結界も貼ってるから声を抑える心配はないぞ?」


「いえ…だとしたら、どうしてこんなに距離を開けているのですか?」


レオ達は、吾郎とは100mくらい離れた距離で尾行をしている。


「他の奴はともかく、あいつにはあまり近いとバレる可能性があるからな…それに、今の俺達ならこの距離でも余裕で見えるだろ?」


「なるほど、それはわかりました。では、これは何の為に着けてるのでしょうか。」


「ああ…これか?」


レオ達は皆サングラスを付けている。ストラビアの町にはなかったため、全部レオの自作だ。


「これを付けてる方が尾行らしさが出るんだよ。まあ、ノリみたいなもんだ。」


「ノリ…つまり必要ないということですね。」


そういいながらも外さないあたりルミナもそこそこ乗り気であることがわかる。


「サングラス姿のにいやもかっこいい。」


「ミアもよく似合ってるぞ。」


「本当?…嬉しい。」


「レオ様、私はどうですか?」


「お前もいいんじゃねえか?殺し屋っぽくて。」


「それ、褒めてるんですか?」


ルミナは納得のいかない表情になる。


「そういえば…なんで尾行してるの?」


ミアが突然核心めいた質問をする。


「それは…見てればわかる。ほら、動きがあったぞ。」


レオ達が話してるうちに、吾郎は集落の奥の森に入って行った。









なんていうか、レオと吾郎の言葉使いって割と似てるので、口調だけじゃどっちだか判断しづらいですよね…話してる内容と状況、順番などで察してください。

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