第2頁 妹ができました
この辺適当過ぎましたが、このままでいいや…
レオのキャラが段々すごいのになっていく…
ま、いっか(適当)
ps.大事な所を修正、というより変更させて頂きます。
ミアを第1王女、その母親を第3王妃になっていましたが、ミアを第2王女、その母親を第4王妃にさせて頂きます。それに応じてこれ以降の情報もそうなるように変更します。こんな最序盤の設定を変えてしまい大変申し訳ございません。あんまり設定考えてない故のボロが出ましたね。今後もそういった設定の矛盾があれば是非教えてください。お願いします。
転生して、約4年が経った。
体も動くようになり、ある程度の言語もわかってきた。
それによって、自分の立場など様々なことがわかった。
まず、この世界での礼王は獣人族の王国であるストラビア王国の第3王子、レオンハルト・ストラビアである。皆はレオと呼んでいる。転生前と名前が重なる偶然があり、名前による勘違いは少ないのが良かったとレオは思った。王である父の名はガルディス、母はリオーネという名で、元々は名のある貴族でそこから父の第1王妃となった。第1王子を生んだのもリオーネだ。(第2王子は違う)
他にも、魔法と出会うきっかけになった、使用人の子供の名は、ルミナ・フィルメイアというらしい。使用人にしては豪華な名だ。最近はよくレオと一緒に遊んだりしている。いわば幼馴染のようなものだろうか。
そんなある日、レオの身近に大きな出来事が起こった。
第2王女、ミアクリーナの誕生だ。
転生の前のレオは一人っ子であったため、初めての妹ができたことにとても喜んでいた。
そして、ミアクリーナ、略してミアの笑顔を初めて見た時にレオは、
(なんだこの可愛い過ぎる生き物は…こんなの、愛でるしかねえじゃねえか!)
シスコンへの扉を開いたのだった。
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ミアが生まれて一週間後、事件は起きた。
元々ミアには、大きな問題が一つあった。
それは、ミアの母である、第4王妃は、元々庶民であったことだ。王族と庶民の子は、大抵陽の目を浴びない。上級貴族に見下され、庶民の子などと罵言を浴びせられることも多い。その場合は、大抵肉親、特に母親が子供を守ろうとするのだが…。
事件とは、ミアの母が亡くなったことである。
母親という存在を失えば、貴族からの風あたりはより強くなる。しかし、それを見越してか、ミアの母は手紙を2枚書いて、そのどっちもをレオの母であるリオーネに渡した。リオーネはとても気さくな人柄で、ミアの母が元庶民だと知ってても他の人の同じように接していて、風当たりの強かったミアの母への一番の支えとなっていたからである。
宛先は1枚は直接リオーネに、もう1枚は大きくなったミアへである。
リオーネへの手紙には、こう書いてあった。
「リオーネ様、庶民である私にも分け隔てなく接してくださり、ありがとうございました。正直、この立場にいることは、最初は恐怖でしかありませんでした。
しかし、リオーネ様がいてくださったおかげで、とても安心して生活を送ることができました。
さて、本題に入ります。私はもう永くは生きられないでしょう。この手紙を読んでいるなら、私は既に死んでしまっているでしょう。でも、ミア、ミアクリーナを、私の大切な娘を残して死ぬ事が、とても心残りです。庶民である私の子であるミアクリーナも、きっと私と同じ扱いを受けることでしょう。なので、一つお願いがあります。ミアを、守ってくださいませんか。せめて、あの子が大人になるまで、ミアを守ってやって欲しいのです。リオーネ様に返せるものなどなにもないのに、こんなお願いをする非礼をお許しください。」
この手紙をミアの母の亡骸の前でリオーネが読み終わった時、リオーネは涙を流していた。そして、深く誓った。
(あなたの分まで、精一杯ミアを守ってみせるわ。必ず……だから、安心して。おやすみ…)
そうやって、ミアの母の手を、ぎゅっと握りしめた。
その後リオーネは、ミアのいる部屋に足を運んだ。
するとそこには、ボロボロの体をしていたレオがいた。
「どうしたのレオ!?一体誰にやられたの!?」
我が息子の様子を見たリオーネが、心配半分怒り半分といった様子てレオに聞く。
するとレオは、
「喧嘩した。あのジジイ、今度あったら覚えてろ…」
リオーネの表情が固まった。リオーネから見たら、レオは可愛い4歳の息子である。それが、喧嘩を、それも同年代ではなく大人相手にしたのである。さらに、レオがボコボコにされたように見えるが、さっきボロボロになっていた上級貴族らしき人物がいた。おそらく、それがレオの喧嘩相手だろう。大人相手に互角に喧嘩するなど、4歳の子供がとてもできることではない。でも、驚くより、母としてすることがある。
「どうして、喧嘩なんかしたの…?」
喧嘩には理由がある。それがレオに非があるなら、ちゃんとしからなければいけない。
しかし、レオからでたのは、それまた飛び抜けた言葉だった。
「あいつが…相手が、ミアの事を、馬鹿にしたからだ。庶民の娘だの、偽りの王族だの…。ミアはこの国の第2王女で、俺の妹だ。だから、許せなかった。ミアを、俺の妹を馬鹿にしたことが。」
「………」リオーネはもう一度固まった。
当然だ。目の前にいるのは4歳の子供だ。それがそんなこといったら、流石に引くだろう。でも、次にリオーネが起こした行動は
ギュッ!
「レオは本当に賢くていい子ね。まるで私の息子じゃないみたい。でもあなたが私の子供で本当によかった、グスッ…。」
泣きながら、レオに抱きつくことだった。リオーネはレオの発言を聞いて引いたりもせず、むしろとても喜んでいた。その心の広さはもはや観音様レベルである。しかし、母として、そしてミアの母との約束を果たすために、
「でも、大丈夫。レオは私が守るから。ミアも、私が責任を持って…」
「俺が守る。」
言葉を遮られた。
「母様ばっかりに負担はかけれない。ミアは、俺が守る。」
もはや自分が4歳児であることを忘れてたように、レオは自分の意志を貫こうとする。
リオーネは何か言おうとしたが、レオの顔を見て、
「わかった。なら、責任持ってちゃんと守りなさい。絶対に、ミアを悲しませるようなことしちゃ駄目よ!」
と、ミアの事はレオに任せることにした。レオの事を4歳児だと思うのもやめたようである。
しかし、約束もあるし、何より放って置けなかったので、裏で精一杯ミアとレオの事をバックアップするようになったのは、ここだけの話である…。