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第20頁 王国騎士②

「うおおおおおおおっ!」


訓練所につくと、人一倍うるさい声で走り込みをしている20歳くらいの男がいる。男の名前はダクト・ボアウィルド。猪人族で、王国騎士団一の熱血男である。


ワンダの存在に気付いた。一直線にこっちに向かってくる。


「よっ!今から訓練か?なら俺と一緒に走ろうぜ!」


「ダクト先輩ちわっす!走るのもいいんですが今日は遠慮しときます。」


「そうか…ん?」


ここでようやく、レオ達の存在に気づく。


「レオンハルト殿下、ミアクリーナ殿下、お疲れ様です!」


物凄い勢いで、地面に頭突きするが如く頭を下げる。というか地面に激突している。


「よお。相変わらずうるせえな、お前は。」


「今日はどのようなご用件で!?」


「お前達の成長を見にきた。後はお前達の未来に関わることも話しにな。」


「わかりました!とりあえず団長達に知らせて来ます!」


そういって、猛ダッシュでその場を離れる。


「今のうちに、俺の成長を見てください!」


そういって、ワンダは訓練用の木の剣をもって、木の的からかなり離れたところに構える。


「すぅぅぅ…」呼吸を整え、集中する。


「『飛閃!』」その声とともに、剣を横に振る。すると、斬撃が、飛び道具の様に飛んでいく。斬撃は真っ直ぐとび、木の的を捉え、木の的が揺れる。


「どうですか?まだ斬れるとこまではいかないんですが…。」


「まあ、悪くないと思うぞ。もう少し闘気を練った方がいいかもな。」


『飛閃』などのように、魔力の代わりに、「闘気」と呼ばれる力を使って放つ技を戦技という。獣人に持ってない者の多い魔力と違い、闘気は多くの者に元々備わっているが、それを扱える者はほとんどいなく、存在すら認知されていなかった。それを、レオが気づき、王国騎士に戦技と闘気の存在を教え、習得を促した。


『飛閃』は、初歩的な戦技の1つで、斬撃を飛ばすことができる戦技だ。戦技を使うためには、まず闘気を感じないといけない。その闘気を感じるのに、普通はおよそ2年ほどかかる。ワンダはまだ王国騎士になって半年くらいなので、かなり才能があると言える。ちなみにレオは闘気の存在を元々なんとなく感じていて、昔の王国の書物でちゃんとしってから、3時間で飛閃を習得した。


「俺も久々にやるか。」そういってレオは、ワンダから木の剣を受け取り、魔法で木の的の前に大きな岩を出す。まとめて切ろうという魂胆だ。


レオは構えず、自然な状態から、『飛閃』を放つ。


「あっ。」レオが思わず呟いた。


ワンダのと比べて、明らかに威力も速度も違う。まるで閃光の如く飛ぶ斬撃は、岩と木の的を両断し、それでも威力が衰えることなく壁に向かっていく。


そして、斬撃が壁を切り裂こうとしたその時、


キンッ


颯爽と現れた騎士が、斬撃に剣を合わせて止めようとする。少し拮抗した後、剣が斬撃を弾いた。


「ふあ…。起きていきなりこれはびっくりしたよぉ。」


そういって、あくびをしながら、こっちに向かってきた。


「殿下、久しぶりー。」


そういった騎士は、他と比べて異彩を放っていた。
















魔法とは別の要素出したので説明が多くなってしまいました。

ただ説明できてない所もあると思うのでもっと詳しい説明を章の終わりに説明回として用意する予定です

この章結構長くなる予定なので大分先になりますね

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