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第19.5頁 ルミナの休日①

これから数話本編(整数回)と交互にこの話を挟みます。

ちなみにこっちの方が本編より書くのに時間かかってます。

ライネルの一件が終わり、レオ達は部屋でゆっくりしていた。


今回の一件、レオは少し予想外だった。ライネルに少し恨まれてもおかしくないと思っていたが、ライネルにはそんな素振りもなかった。魔道具での挑発もほとんど役に立っていなかったため、結果的にいい方に予想外の方に傾いたが、もし悪い方、例えば、あの場で自殺でもされたらと考えると自分の詰めの甘さを痛感する。


「そうだ、ルミナ。」レオが突然切り出す。


「はい、どうなさいましたか?」


「今回、お前に色々やってもらったから、何か褒美をと思ってな。」


「褒美…いえ、レオ様にお仕えすることが、私にとっては一番のご褒美ですから。」


そういって、ルミナは断ろうとする。


「…ルミナ。」レオはその返しにあまり納得していないようだった。


「確かに、お前は俺の専属メイドだ。だから、今言ってることも嘘じゃねえんだろう。」


そういって、更に続ける。


「でも、それ以前に、俺とお前は幼馴染だ。だから、俺の前では、メイドとしてじゃなく、幼馴染としてのお前を、もっと出していいんだぞ?」


「レオ様…。」レオにはお見通しだった。


「でしたら、その…頭を、撫でて欲しいです。」恥ずかしそうにしながら、か細い声でルミナが言う。


レオは一瞬驚いた表情をしたが、優しい顔になって、ルミナを手招きし、その頭を撫でる。


「えへへ…。」すごく嬉しそうな表情をしながら、耳をぴょこぴょこさせる。


「久しぶりだな、こうするのも。」大きくなってからは、頼むのが恥ずかしくて言い出せなかったが、ルミナはこうしてレオに頭撫でてもらうのが好きだった。


ミアは物凄い不満そうな顔をしてたが、今回は仕方なく譲ってあげることにした。


「それと、もう一ついいですか?」


撫でてもらった後に、ルミナが切り出す。


「どうした?」


「2日ほど、休暇をいただきたいのですが…。」


レオの専属メイドになってから、ルミナには1日も休日がなかった。これはルミナが休日を返上してまでレオの役に立ちたいという思いによるものである。


「2日でいいのか?」


「はい。」


「わかった。俺達のことは気にせず、しっかり休め。」


「ありがとうございます。」


この日以来、ルミナはレオ達の前では、割と自分の意見を言うようになった。



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