あめ
次の日の朝
夜中ゲームのやりすぎで、なかなか起きれずいつもより遅く起きた
朝食をしにレストランに行くと凄い混んでいる
はぁーやっぱり
ツアー客、ファミリー客でこみ合っていたのだ
俺は朝のこのこみ合い嫌でいつも早く起きてレストランに行っていた
毎朝ここのコーヒーを飲まないとやる気が出ないから、眠くてもここには来ていたのだ
今日はやめとくか…
そう思っていつものテラス席を見たら、テラス席は客が少なめだ
ううう…こんでるからやだけど、テラス席空いてるし、コーヒーだけ飲んで帰るか…
席につきコーヒーを飲んでいると
「おはようございます」
「昨日はありがとうございました」
「…何かお困りのことございましたら、なんなりとお申し付け下さい、体調がすぐれなければ何かお持ちいたしましょうか?」
彼女は笑顔で話しかけてきた
「いや、大丈夫!!」
いつもより遅いしコーヒーだけだから体調悪いと思ったのかな…
まさかーそこまで俺を把握してないか
彼女は心配そうに言った
「いつもより遅くにいらしたので、今日は体調がすぐれないのかなと思いまして、コーヒーのみですし…」
把握してたーーー!!
毎日来てればなんとなく覚えるか…
「失礼いたしました」
彼女はそう言って立ち去ろうとした
「待って!!」
「飴、あめちょうだい!!」
「?!」
「飴ですか?」
「うん」
「こちらでよろしいですか?」
そう言ってうさぎが描かれているピンクの可愛い飴をくれた
「ありがとう」
お礼をいうと、彼女は凄い笑顔を俺に見せ、会釈してたちさっさ
バカにされたか?
大人が飴くれはないかー
でも、疲れてるしこれくらいの甘さがちょうどいいんだけどな…