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そうしてお姫様は、

冤罪もいいところ

作者: 東亭和子

 お前が犯人だ!

 そう指を差されて私は青褪めた。

 私は何もやっていない!

 慌てて首を横に振っても、誰も信じてくれない。

 どうすればいいの?

 どうしてこうなってしまったの?

 私はただ、ここにいただけなのに。


 目の前には倒れている女。

 女は口から血を吐いて死んでいる。

 そして私を糾弾する男は、死んだ女の恋人だ。

 私は嫉妬で殺してなんかいない。

 男のために殺してなんかいない。


「あいつがいなくなってくれれば、お前と一緒になれるよ」


 そう言ったのは男だ。

 でも私は殺していない。

 それなのに、信じてもらえない。

 私を糾弾する男は笑っている。

 罠に落ちたと喜んでいるように見える。

 ああ、私は嵌められたの?

 私はもういらないの?


 絶望が心を満たす。

 私は反論する気力もなく、死んだ女を哀れんだ。


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