第2話 女神からの贈り物
まったりゆったり書いて行きます
ストックなんてありません(笑)
瞼の裏からうっすらと光を感じる。
(ん?朝か…そろそろ起き………)
ガバッと上体を起こす。嫌な夢でも見ていた様だ。内心冷や汗をかきつつも辺りを見回してみるが、いつも見る自分の部屋ではなかった
『ここはどこ?わたしはだーれ?』
目の前にはどこまでも続く様に見える草原が広がっていた。そのさらにむこうには薄っすらと連なる山々が見える。後ろを振り返ると大きな木がありその波打つ根を枕に寝ていたようだ。その奥にはこれまたどこまでも続く森がある。恐る恐る自分の身体をあちこちペタペタと触れてみるが特に怪我や変わった様子はない。
『ふぅ〜、なんともない、良かった』安堵の息を吐く。そしてもう一度辺りを見てみる。やはり知らない場所だ。視線を落とすと陸の傍に麻の様な素材の袋が落ちていた。
『ん?』
おもむろにその袋を取り、中を漁ってみる事にした、自分の傍に落ちていたことからこれが自分の持ち物だと思ったからだ。中身を自分の周りに広げてみる。長さ40cmくらいの短剣、中に緑色の液体が入った小さなガラスの瓶が3個、見たこともないコインが20枚、全部銀貨だ。あとは手紙が1通だけだった。
とりあえず手紙を読んでみる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「斉藤陸さんへ
あなたを転生させました
これは餞別です、受け取って下さい。」
(そーいえば夢で神と名乗る女性が出てきて俺は死んだとか、転生させるって言われた気が…あれは本当だったのか?)半信半疑だが考えても仕方ないと続きを読む
「瓶がありますよね?それはポーションです。
ヤバくなったら飲んで下さい。」
(えっ?ヤバいって何?魔物が居るとか言ってたから…そーゆう事だよな)
「ではあなたに幸あらん事を」
(………………えっ?それだけ?)
手から滑り落ちた手紙が足元に落ちる
……愕然としたが気を取り直し袋にポーションとコインをいれ、短剣を腰に刺す。チラッと足元の手紙に目をむける、すると下の方の空白のところに
「PS 服はこちらの世界の標準な物に変えておきました」と浮かび上がってきた。
(気づいてたよ身体触ったり短剣刺したりしたし……)と呆れるしかなかった
浮かび上がってきた文字が消え新たに…
「PSのPS この手紙は3秒後に消去されます」
(うそん?)
……ドガーーン‼︎…………手紙が爆発した
手紙の質量からは想像できない規模の爆発だった。陸は吹き飛ばされ背後の木に叩きつけられた。叩きつけられた衝撃で肺の中の空気を全部吐き出さされ『がはっ』と声が出る。頭からは衝撃の影響からか血が流れてきた…
そして気を失った………
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(って感じだったよな…ていうか手紙どんだけ‼︎)
意識がはっきりしてきた。目に入る血を拭う。
先ほどまで薄っすらとだった視界が開けてきて影だった物に視線が止まる……そうファンタジーでよく見るゴブリンに……
陸はガバッと起き上がり痛む身体に鞭を打ち走り出した。袋を抱えて。
(いやいやいやいや…いきなりなんか居るし‼︎てかあれってアレだよな?ご…ゴブリンだよな?もしかしなくても爆音で寄ってきた?や…ヤバくね?目とか合っちゃったし)と半ばパニックになりながも足を止めずひたすら走る。
脱兎の如く走りだした陸の姿を見て、それまで観察するように見ていたゴブリンもせっかくの獲物を流してたまるかと後を追う。
『キェェェェー』
チラッと振り向いたらゴブリンが迫っていた。
(ヤベーよ‼︎なんか追いかけて来たし‼︎完全に餌だと思われてるよ‼︎‼︎)
(てかあのクソ女神、ヤバくなったらポーション飲めってあの手紙の事言ってたのかよ‼︎‼︎)
「チッ」
(いやいやいや、今舌打ち聞こえたよ?絶対聞こえたよね?100%幻聴じゃないよね?完璧殺る気だったよね?女神って言うより悪魔じゃね?)
怪我を負っているがツッコミは忘れない陸だった。
走りながら袋をガサゴソ弄り、中からポーションを取り出し一気に飲み干した。すると身体から光の粒子の様な物が出て来る。傷が塞がり、痛みが嘘の様に消えていく。
『おぉー♪』
感嘆を上げる陸。痛みからか、走る速度が上がらなかったのが一気に加速する。
(すげー‼︎完全に回復した‼︎)
ゴブリンに距離を詰められていたがポーションで回復するとみるみる引き離して行く。しばらくすると飽きらめたのかある程度距離が離れるとゴブリンは足を止めた。
(なんとかなった…)
少し速度を落としながらそれでも止まらず走り続ける陸だった。
あの女神は神か悪魔か………
まぁー神だよね実際生き延びたし(笑)
拙い文章力&表現力…申し訳ないです
誤字脱字あるかもしれませんが生暖かく見守って下さい