表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/158

9:王様の正体はただの……

9日目ー!

王様はショタ爺。そして実は一番腹黒(予定)

――王様を見て驚いた私は絶対に悪くないと思う……


玉座に座っている王は薄水色の髪に金と銀の瞳を持った人で

その姿は……


「ショタ?」

「誰が正太郎じゃ。娘」

「これはしつれ……ん?」


なんでこの王様そんなこと知ってるの?

ていうかショタの語源ってそこなの!?


改めて言えば、私の目の前にいる王様ははっきり言って幼さの残る少年と言えるくらいに小さくみえた。

この人が王様……?


「ふむ、まぁそうなるのも仕方がないのぅ……わしはアル・キングス・カフェインという。まぁ、この国の王だ。」

「どうも……望月杏子です……」

「望月だな。覚えたぞ。」


あれ、そういえばなんでこの王様……


「わしはのぅ、幼少期の一時お主らの世界に居たことがあるんじゃよ。」

「幼しょ……え?」

「カッカッカッ、わしはこれでもそこのビネガーよりも4倍は生きとるよ。」

「え……まじで?」


ただのショタ爺じゃないか……

そんなことを思っていたらショタ爺……じゃなくて王様は楽しそうに目を細めていた。


「なかなか素直そうな娘だな。おまえは。」

「素直ついでにもう帰ってもいい?」

「ハハッ、ホントに素直で正直だな……まぁよい。そこのビネガーの言うことは聞いとけよ。碌なやつはおらんからな。」

「うん、わかった。」


とりあえずこれでショタ爺王との対面は終わりらしい。

にしてもまさか王様が一時でも私達の世界にいたことがあるとはなぁ……


「ビネガーさん、王様って変な人なんだね。」

「あの人はそうですね……だが彼が就任してからこの国が他国から攻め込まれたことが一度もないんですよ。」


ショタぽい見た目だから?そう聞いてみたらビネガーさんはあっさり首を横に振った。


「いいえ、彼がこの国の唯一王族だからですよ。そして彼の力は誰も限界を見たことがない。」

「伊達に爺さんじゃないってことかぁ……ま、私には関係ないや。」


ビネガーさんはあのショタ爺についてこうも言っていた。

彼は“終わりなき好奇心を持つ存在”なのだと。

その意味を私は知らないし、これからも知りたいとは思わなかった。


所謂あれだ。触らぬ神に祟りなし!ってやつ。


「そだ、ビネガーさんビネガーさん。佐藤達がいるとこって近いの?」

「騎士団と魔道士団ですか?そうですね、さほど遠くはありませんが……興味ありますか?」

「うん、チラ見したい。それから呪術の練習もしたいんだけど。」

「わかりました。それではそちらの方も案内しましょう。」


予定って、案外その場で増えるものだよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ