77:何事もあっさりが一番です。
――窓の外からチュンチュンと小鳥の鳴き声が聞こえてくる……
閉じた瞼越しにも感じる日差しに私は目を覚まし……
「よく寝………どこのホラー屋敷だよ」
部屋の窓一面に広がっていたのは無数の手の跡で、しかも黒いから侵入禁止は思いのほか効果が継続してたらしい……
赤かったらさすがに私だって叫ぶよ!?悲鳴くらいあげるからね!?
にしても、あの寝てたときにうっすら聞こえてたあの声が原因なんだろうなぁ……この窓は。
まったく、誰が掃除するんだと……誰が掃除するんだろ?ブラウニー?
とりあえず私は部屋もそのままにいつものリビングぽいとこに向かった。
着替えはしていない。ジャージは正義だこのやろー(注:ただのやけくそ)
そこにはすでにいつものメンツが起きてて……って珍しいなぁ……
「おはよ。佐藤が早く起きるなんて珍しいね。」
「おー……腹減ったんだよ……」
「ほいほい。」
塩もだいたい同じ理由らしいからとりあえずお手軽なホットサンドを作ってみた。
あとフルーツ入りのヨーグルトと紅茶を入れて出しておけば2人ともさっさと食べ始めてて
ホントにお腹すいてたらしい。
とりあえずごはんを食べながら私はあの完全寝落ちする前に聞こえていた言葉をビネガーさんに聞いてみた。
「我が声……その文句の並びは知ってますね。確かに人を操る為の言葉です。」
「やっぱりかぁ」
ついでに起きた時に見た窓一面の手の跡のことも言えば、ビネガーさんは少し考えたあと大丈夫だと確証をくれた。
「ならいいや。」
「おそらくモチヅキさんが部屋に戻るころにはブラウニーが掃除してそうな気もしますし。」
「ブラウニーってよく働くんだね。」
チーズがトロトロのホットサンドを頬張りながら、牛乳たっぷりのミルクティーを軽く飲んで、パンを食べ終わってからフルーツの入ったヨーグルトも全部食べて私のお腹はもうパンパンです。
それから佐藤と塩に日の丸弁当を持たせて、私のお仕事は終わった。
あー……ホント仕事してないわ……もうそこは諦めたけど。
「ビネガーさんは今日お仕事は?」
「召喚の依頼はそうそうにないんですよ。」
あ、そうか。ビネガーさんは依頼されて召喚するのが仕事なんだっけ。
カルーアさんも今日はここにいるらしい。
まぁ、カルーアさんの場合は気になることがあるからって言ってたけど。
「相手の出方を見ながら待たなきゃいけないのってだるい……」
「モチヅキはホント、早く事を終わらせようとするよな」
「早いに越したことはないと思うけど……」
今回はさすがに相手あり気のことだから我慢するけど。
もういっそ……あ、そうか。
「ビネガーさん、カルーアさん。こういうのって効果ありますかね?」
私は2人に今思いついたことを話してみると2人は驚いたような、納得するような顔をした。
「なるほど、それは一理あるな……」
「そうですね。アル王もそれは禁止にしていないですし……」
「じゃあやってみるよ!」
えーと……今回は明確に対象を断定して……効果範囲はここの敷地内……
感知は音とかで……よし。クリエーターの力と呪術のコラボ!
まず私は自室の窓に接触した者に目印をつける結界を張りつけて、次にその目印が動くとクリエーターで造ったタブレットぽいものにその対象の行動情報を自動的に送信するようにして
それからまた窓に触れたときに拘束する結界をさらに貼って……正確に言えば2度目の接触での拘束効果のが下で、目印が上だけど。
そして、拘束と同時に重力をかけるようにしてその真下に巻き菱を撒いておいて……
うん、完璧!
さくっと力の効果を広げておいたし、あとはいつも通りに過ごすだけだなぁ。
そのまま夜も更け、さすがに連続では何もないかな、と思っていたら……
学習すること、ないんですか……
翌朝には例の巻き菱の上にはやっぱりあの時の子が暴れていた……
てことでトラップにもならないトラップで捕まった例の子。
その報告が入った瞬間、アル王もカルーア達も一瞬呆けたのは言うまでもない!
そろそろタグの中にある例のとこも関わらせてきますよー疑問符ついてますけどいきますよー(すぐにいくとは言ってない




