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71:実はすごいスワンさん号

――今回の船(※スワンさん号)旅のスタート地点はリン大陸のあの空白地帯にある……ようするにはあのリン大陸探索スタート地点近くにある海岸らへんからということにした。


ていうか、アル王の国……なんだっけ、まぁいいや。

アル王の国の海岸から出ようと思っても海岸の方行ったことないし、目立ちそうだったから一番遠いリン大陸からのスタートってことになったわけだが……


「えーっと……こっち側がアミノ大陸で……あ、あっちの方で最初に見える島がオレイン国か!」


確か、オレイン国というのは……農業国家で、アル王のとこと仲がいいって言ってたっけ。

んで、オリーブ双国はオレイン国の隣……隣ってどこだよこのやろ。


キーコー、キーコーと私はのんびりとスワンさん号のペダルを漕いで……

一応リン大陸のとこをスタートしてから2日目だけど。

やっぱり急いでこっちにもソーラーパネルつけといてよかった……


今現在、私は1人でスワンさん号を漕いでいるけどあの社畜号のおかげで太陽光充電の有用性ってよくわかったからそれを絶賛利用している。

とは言っても、昼間は充電期間で、夜にバッテリーモードで濃いてる現状故に……


「あー……足が重たい……」


例えるならホント長距離とか走って足があがらない状態っていうか、そんな感じ。

足だけダイエットになっちゃうわー……


そんなことを思いながら食べる甘味の美味しいこと。

今日のおやつは手軽さ重視ということでシュークリームですよ。しかもいちごの。でもちょっと小さいやつ。


「ていうか!おやつでも食べてなきゃやってらんないわ!!!」


地図と照らし合わせて、島と大陸の位置を確認して。

基本的に方向音痴な私にはやっぱりきついってこれ。

釣りもしたいし。


「ホント、あと何日でオリーブ双国に辿り着くんだろ……」


ビネガーさん達、ちゃんとごはん食べてるかなぁ……

そんなことを思いつつ、時刻は現在10時ちょい過ぎを指していた。




おやつのちょっと小さいシュークリーム(いちご味)を食べてから数時間、私は今天むすを食べながら同じリズムでスワンさん号のペダルを漕いでたはずだった。


「ん……?あれは……オレイン国じゃない……?反対側は……あ、アミノ大陸で違いはないか。」


気付けばどうやら私の視界にはオリーブ双国が入るようになっていたらしい。

……あれ、おかしいな……足漕ぎが基準だからもう少し時間がかかるはずだったのに……


2つの島がくっついて1つの島になったというオリーブ双国。

ホントに双子みたいな島だなぁ……


まぁ、まだ到着には至ってないけどね。

確か……少し大きい方が魔族が暮らす方で、少し小さい方が半獣達が暮らしてる方。

で、一応どっちも人が入ることが可能……って確か言ってたよね……


でもさ、この場合。


「どっちの方から入るのが正解なんだろ……」


一番の問題はやっぱりそこだと思う。

幸い、カルーアさんが言うには向こう側にしか崖がないっていうし。

あんまり気付かれないように入る方がいいよなぁ……


そんなことを考えながらペダルを漕ぎ続けてるからどんどん近付くオリーブ双国。

どこにしようかな、と指差しで選んだ結果。

私がオリーブ双国に密入国(・・・)した場所は……

オモチはほぼ休まずに漕いでました。

そして妙に脚力が付いた結果でそんなに日数がかからなかったという話。

ていうかこっそりと入ろうとしてるから密入国。


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