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70:カルーアに聞く、オリーブ双国の話。

「オリーブ双国について?」

「うん、教えて。」


ビネガーさんの家に戻って最初にしたことと言えば、カルーアさんを探すことだった。


そして、すぐに見つけれたから深く考えずに口をついて出てきた言葉が「オリーブ双国について教えて!」だった。

いや、うん。言葉足らずなのはわかってた……


だからアル王に頼まれたことをそのまま伝えてみればどこか察しちゃいけないことを察しちゃったような表情をされた……解せぬ。


「そういうことか。まぁ、あそこはまた変わってるからなぁ……」


まずオリーブ双国の一番偉い人というのは半獣と魔族それぞれで1人ずついるらしい。

その人達が議題としてそれぞれが1つずつ提出してから2人でじゃんけんをして

勝った方の議題を一般の人達に提案、それを投票してもらい勝った方の種族が半数以上賛成に投票していればその議題は通過、半数以下だった場合は提出からやり直すというのを繰り返してるらしい。


「そういえばなんで魔族と半獣って括りなの?」

「あぁ、昔はもっと細かい括りだったんだけどな。オレの場合は狼人ってのは残ってるけど括りでは半獣になるんだ。まぁ、お袋は魔族になるけどな。」

「んー……同じ種族でも別になるってことでいいんかな……」

「そうだな。」

「めんどくさいね」


私がそう言うとカルーアさんは苦笑を浮かべてたけど否定はしなかった。


「でも、それでなんで争いになるの?」

「それなんだよな……モチヅキ、任せることになるが頼む……」

「仕方ないなぁ……」


その後、私はカルーアさんに双国に行くときスワンさん号と鳥人間号のどっちがいいのかも聞いた。


「飛んでくのと海からってことだろ?」

「うん。場所知らないし、お金持ってないし。」

「……あそこなら空よりは海からの方がいいだろうけど……1日で双国に入るってのはさすがに無理だと思うが?」

「あー……うん。そこはごはんとかなんとかするよ。」


とりあえず私はアイテムボックスぽいあれがあるからいいけど、こっちの場合、一応何か作り置きしといた方がいいだろうし……

保冷する何かも作らなきゃなぁ……

あ、あっためるのも作らなきゃ……そう考えるといろいろと準備が大変な気がする……


「よし、善は急げって言うし。さっさと準備しよっと。」

「あ、モチヅキ。そのローブは絶対に脱ぐなよ?」

「ん?わかった。」


当たり前だけど、私はこの時まだカルーアさんがローブを脱ぐなと言った意味を理解していなかった。

まぁ、もともと脱ぐつもりはなかったからあんまり関係なかったけどさ。


それから私は冷蔵庫ぽいものとレンジぽいものを力で作って

チンできるごはんを冷蔵庫ぽいのにどんどん入れていった。

ほぼお弁当だけど。


その日の夜に私はビネガーさんや佐藤、塩にもアル王に頼まれたことを話して、冷蔵庫ぽいのとレンジぽいののことを伝えておいた。


――それにしても……私は何日でオリーブ双国に辿り着くことができるんだろ……

海路っていうのはけっこう迷いそうだから実は不安だったりするのは内緒にしておく……――

実は混ざり系の魔族は半獣と、混ざってない系は魔族と分けてるだけの国。

だけどアル王は前回で魔族が流れてきてると明確に言ってるのはちゃんと理由が……あったらいいなー

とにかく双国の意味はカルーアの説明のように上が1人ずついるからだったり。

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