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59:不法侵入じゃないアル王と世界のお金話。

リゼットちゃんに会った日から数日、朝起きていつものようにリビングみたいなところに行けばそこには当たり前のような顔をしてカヒーを飲むアル王がいた。


「なんでいるの……」

「不法侵入ではないぞ?ちゃんとドアからビネガーに招かれたからのぅ」

「……ビネガーさん、アル王に脅されでもした?」

「いえ、モチヅキさんに話があると言うので……」


くっ……それなら確かに不法侵入にならないか……

にしても話ってなんだろ?


「それで?話ってなんなの?」

「……のう、望月よ……それが人の話を聞く態度かのぅ?」

「朝は忙しいんです。ごはんくらい食べさせてください。」


いや、学校行ってたときよりはのんびりだけどね?

私は力を使って朝ごはんを作っていた。

今日の朝ごはんは鯖のみそ煮にアサリの味噌汁といつもの白米ですよ。

まぁ、私達3人分しかないけどね。


「はい、2人ともごはんできたよー」

「おー……つかなんで味噌かぶってんだよ」

「なんとなく。」


私達はさっさとごはんを食べはじめたけどアル王はその様子に苦笑いを浮かべながらカヒーを飲んでいた。

朝ごはんは大事なんだからね!


「それで話してもいいかのぅ?」

「うん、一応聞いてるからどうぞ」


アル王が話しはじめたことはあの時私にお楽しみとか言ってたことだった……らしい。


なんでも今度の休みに2日間市場が開かれて、そこを確認調査がてらまわってもらいたいらしい。

私達に。


「……なんで私達なの?」

「お主達が来てからは確か初めて開かれたはずだと思ったんじゃよ。市場は1日目2日目と並ぶものが違うしのぅ」


なんでも1日目は物理職に対する武防具系に玩具系が並び、2日目には魔法職に対する武具系と食糧系が並ぶとのことだった。

……それは確かに私は両方行きたい気がする……

ちなみに、佐藤と塩は完全にこいつと行くのは嫌だと言う目を互いに向けていた……

ホント仲悪いなこの2人。


「ごちそうさまでしたっと。でもその市場面白そうだね。」

「まぁ確かになぁ……あ、ごち」

「ごちそうさまでした……うん、確かに少し見てみたいね」


何を確認調査すればいいのかわからないけどさ。

と、いうことで気付けば私達はほぼ無意識にアル王の言う通りに動くことになってしまった……

なんというトラップなんだ……


「では1日目に佐藤殿と望月で、2日目に塩殿と望月でいいんじゃな?」

「ショタ爺。仕事ならお金ちょうだい。必要経費」


いや、必要経費の意味実はよくわかってないけど。


「わかっとる。こっちの財布は1日目用、こっちが2日目用じゃよ。」

「ほいほい。」


1日目用のお財布の中にはコインみたいのがぱっと見で10枚以上入っていて、お財布の色は赤かった。

そして二日目用のお財布の中もコインみたいのが10枚城入っていてお財布の色は黄色だった。

とりあえず色で覚えておけばいいのかな?


「そういえば私ここの世界のお金事情よく知らないんだけど」


1回もお買いものとかしてないし。

そのことを言えばビネガーさんとアル王はしまったと言ったような感じの表情をしていた。


「仕方あるまい……お主にもわかりやすく説明しよう。」


そう言って1日目の方のお財布をひっくり返して中に入ってたコインみたいなのをテーブルの上に広げた。

サイズは多分……500円玉くらい?


「この世界において一般流通しておるのがこの2種類じゃ。」


そう言ってアル王は銀色のと銅色のを指差した。

テンプレ的な流れだったら金のもありそうだけどそれはないらしい。


「国間でのやりとり用のもあるが……そっちは知らなくとも問題はないからのぅ」


むしろ国間で使うお金は一般の人で知ってる方が少ないらしい。

一応の説明として国間で使うお金は板みたいなのらしい?


「ここまではよいな?それでこの銅貨の方はそうじゃなぁ……お主らの世界で言えば1枚で紙パックのジュースが1つ買えるくらいじゃ。」


んーと……銅貨1枚がだいたい100円くらいらしい。

で、銀貨がだいたい1000円くらいになるらしいけど……


「1円単位は?」

「それはこっちじゃ。」


そう言ってアル王が新に出してきたのは例えていうならアポロチョコみたいな感じのサイズと形をしていた。

あれって美味しいよね。


「店側からは例えれば銀が2枚と小が5つと言ったりするんじゃ」

「こっちのが小ってこと?」

「そうじゃ。」


どのみちおつりで貰うだろうからお財布に入れなかったらしい。

にしても……お金事情はやっぱり簡単なような、難しいようなって感じだな。やっぱり。


「うん、とりあえずなんとかなるよね。」


とりあえず枚数だけ数えておこう。

じゃないといざという時に枚数が足りなかったってなったら大変だもんね。


さて、その市場を確認調査っていうのはどうなるかな……?


「ところで望月よ。あの菓子をまた……」


出さないよ?

そういえばお金の話出てなかったなぁーと思ってついでに。

メインは市場の話ですよ一応。

にしてもこういうお金設定って地味に悩むな……

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