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54:オモチだって料理くらいできます。

とりあえずビネガーさんの家に帰ってきた私達……もとい私はあの釣った魚を持って料理をする為にキッチンへと来た。


にしても、やっぱりこの世界のキッチンはどうも使い難そう……

ガス台なんてないし、水道じゃないし……うん……

とにかくやってみるしかないか。


かまど?の火は佐藤につけてもらって、私はさっそく魚をさばいた。

3枚におろして、軽く塩ふってちょっと休憩。


「にしても何にしようかなぁ……」


さすがに刺し身はやめとくとして……いや、出来そうな気もするけど。

すぐ隣接してるのが毒持ってる魚がうようよだからやっぱりやめておこう。

とりあえず焼いて……崩して混ぜご飯ていうかチャーハンにするのもありか。

あとは……


「おい望月。1匹くらい刺し身にしねぇ?」

「佐藤。……生食はなんか気が進まない……あ、タタキにできるかやってみる?」

「おう!」


とりあえず味とかはともかくできそうなの作ることにしようかな。




その結果、テーブルの上に並んだのは刺し身に煮魚に魚のチャーハンに粗汁と見事にお魚ばかりになった。

後悔はしてない。


味はと言えば……


「モチヅキさんの手料理ですか!いつものも美味しいですがこちらも美味しいですね。」

「あー……酢飯欲しい……」

「モチヅキ、この汁のおかわりを頼んでもいいか?」

「美味しいよ、望月さん。」


ご覧の通りである。

まぁ、一応気に入って貰えてよかったとは思うけど……


「刺し身残していいよ。明日漬けにするから」

「お、まじで!?おばさんの味になるか?」

「んー……微妙なとこだと思うけど」


前のラーメンのチャーシューの場合はクリエーターでやったからお母さんの味になったけど

今回は適当にどばーってやるだけだからホント微妙だと思う。

ていうか佐藤、なんだかんだでお母さんの漬け覚えてるのか……


でもさ、実際酢飯に漬けのお魚乗せるのって美味しいと思うんだ。

小さい時とかお刺身が余った時はよくやってもらってたんだよねぇ……懐かしい……


カルーアさんにおかわり要求された粗汁を渡して

私もせっせと食べた。

うん、思ってたよりうまくできたと思う。


それからごはんを食べながら明日の山登りのことをビネガーさんに話した。


「白竜の領域……ですか。大丈夫なんですか?」

「まぁ、私も佐藤も山登りはなんとかなるし。」

「え、なんとかなるんですか?」

「なるよ。まぁ、あんまり険し過ぎるのは厳しいかもしれないけど。」


さすがに壁みたいなとことかは無理だよ。

ロッククライミングとかしたことないし。

そう考えたら白竜の領域の山ってどんな感じの山なんだろ。

ちょっとだけ楽しみになってきた!


「佐藤さとう、登山って何あればいいんだろね。」

「そうだなぁ……」


山登りは体力が必要だってことくらい私でも知ってるし。

だから私達はごはんをしっかり食べたらお風呂に入ってすぐにお布団に入ったのだった。


……まぁ、ちょっと楽しみすぎてなかなか寝付けなかったけどさ……

遠足が楽しみの子供か!状態な2人。

そう、2人。佐藤も同じようになかなか寝付けない勢。

山の中でごはん食べるのうまいけどしんどいんだよね・・・・

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