51:ついでに赤竜もきたよ。
――まぁ、いろんな不服は置いておいて。
私は青竜の領域であるオアシスを軽く見回してみた。
砂漠の中にあるのに瑞々しい植物、中央に位置する湖は透き通るような青で水底まで見える
ついでに魚も泳いでいて、紫竜が言うには食べられる魚らしい。
じゃあここの魚はどっちかと言えば空白地帯側の海に近いのかな?
『おさかな、おいしいよ!』
「そっかー」
食べられる美味しい魚なのはわかったから。
紫竜が言うにはどれも焼いて食べるらしいけど……え、火でも吐くの?
とりあえず佐藤と紫竜に和んでいたら一瞬、背筋がぞわぁってするのを感じた……
「なんだろ今の……」
「すっげぇ気持ち悪ぃんだけど」
『あら、赤竜が来たのかしら?ねぇ、青竜?』
『オ、オレのせいじゃないぞ……?』
にしても青竜って白竜に頭があがらないのかな?
さっきから怯えてるけど……
そう思っていたらなんかねばっこい感じが近づいてきた気がするんだけど。
『赤竜、やめなさい?』
『な……なによ!白竜!!うちの可愛い緋化ちゃんを切り刻む人間なんかうちの領域にいれて!!』
……ん?
『それに青竜も青竜よ!緋化ちゃんをまた食べたでしょ!!青竜のはあの子達に強すぎるから破裂するって言ってるのに!!』
『お、おう……』
なんていうか赤竜って……
『あぁもう!こんなことなら紫竜を引き取ればよかった!!』
『はは、おちついて……』
とりあえず赤竜はセーラー服の赤髪おさげな女の子でした。(見た目は)
にしても、赤竜ってキャンキャン吠える竜だったんだなぁ……
赤竜は私達が見てるのもよそにまだ他の竜に吠えてた。
まぁ、今は私達には無害だから今のうちに腹ごしらえしようかなぁ
そう、佐藤に言えば佐藤も同意していた。
にしても何食べようかなぁ……
「佐藤何食べたい?」
「あー……なんか辛いの食いてぇ」
「辛いの……じゃあカツカレーとエビカレーどっちがいい?」
「せめてシーフードカレーにしろよ」
「わかった。」
シーフードカレーならエビとイカでいいか。あとは……
カレーと具材を思い浮かべてせっせと力を使ってすぐにシーフードカレーができた。
もちろんライスだよ!
ついでに社畜号のアイテムボックスぽいあれからテーブルとイスのセットを取り出して私達のお昼ごはんの準備は完了した。
2人でいつもの挨拶をしてさっそく食べ始めれば……
「んー……あんま辛くなかったかなぁ……」
「シーフードならこれくらいでいいんじゃね?」
「そっかぁ……にしても福神漬のこと忘れてた……」
「あー……まぁ、今回はいいんじゃねぇの?」
まぁいいけどさ。
2人で話ながらシーフードカレーを食べていれば気付けば竜達に囲まれていた。
とは言っても紫竜以外は人型だからそこまで圧力感じないけどね。
食べたいなら食べたいって言えばいいのに。
『あら美味しいわね。』
『ニンゲン、これおいしい!』
「紫竜……どうやって食べたらそんな風に鼻の上にごはんが飛ぶの……」
あのあと竜達は素直に欲しいって言ったからシーフードカレーをまた作ってあげたよ。
白竜と紫竜にはだけど。
『どうしてうちにはくれないのよ!』
『なぁ紫竜、ひとくち……』
赤竜と青竜はおあずけです。
べ、別に差別じゃないし……
オモチが青竜と赤竜にカレーをわけてあげなかった理由はただ単に第一印象が悪かったからです。
そしてそんな2竜を反面教師として育つ紫竜。
ついでに言えば白竜と青竜は姉と弟の関係にあたります。




