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41:実は女子しかいません。

――あのあと、怒るたびに威嚇する黄竜を白竜が宥めるという流れを3,4回やってるうちに日も暮れてその日の探索はそこで終わることになった。

その際、目印のことを聞いたら黄竜は……


『し、仕方ないわね……別に!白竜お姉様が同行してるから許可してもいいわ。』


って言ってたけど……どこのツンデレなの。

ただし、声は幼女ぽくないけどってつけたくなるけど。


「まぁ、明日は私だけだけど……よろしくね黄竜ちゃん」

『ちゃん……ちゃん!?』

「んじゃね、白竜さん。佐藤ー帰るよー」

「おー、話終わったのか。」


そのまま私達は転移でビネガーさんの家に戻って、今日あったことをビネガーさん達に話して。

とりあえず黄竜の領域は私だけで回ることを決めた。


……え?青竜達の領域?佐藤を道連れするに決まってるじゃないか。

塩は飛ぶ間に弾かれる可能性も残ってるからね。




そして翌日、目印に到着してみればそこには緑色の身体に黒い瞳の竜がいた。


『あら、早いわね。お嬢さん』

「白竜さんおはよう。……この子は?」

『黄竜の子、緑竜よ。』


なるほど、この子が……

緑竜はじっと私の方を見て、少ししてからミャーミャーと鳴いた。


……ミャーミャー!?

猫みたいな鳴き声の緑竜はちょこちょこと私の方に近寄るとじゃれるように顔を私の足にこすりつけてきた。

ちょっと痛いけどなんだ、この可愛い生き物は……


「お腹でもすいたの?何食べるの?」


灰竜と同じ漫画肉でもいいのかな?

そんなことを思いながら緑竜を撫でてると黄竜が不貞腐れた表情で飛んできた。


『もうっ、どこにいるのかと思ったら!』


黄竜はどうやら緑竜を探してたらしい。

声をかけられた緑竜はミャー?と首を傾げてちょこちょこと黄竜の方に歩いて行った。


『……え、何。お肉食べたいってよく食べてるじゃない……え、あの人間がつくるものが食べたい?』

「ん?」

『アタシは別に興味ないけど、この子があなたが作るものを食べたいみたいだから……』

「うん?わかったよ。緑竜おいでー」


とりあえずミートボールにしようかな。漫画肉はちょっと朝には重いし。

そう思ってミートボールを山盛りにしたお皿を差し出すと緑竜は目を輝かせてミャーと一鳴きしてからそれを食べはじめた。


うん、美味しそうに食べてくれてよかった。


ただ、緑竜がいるなら社畜号を出したら危ないかなぁ……


「白竜さん、どうしたらいいと思う?」

『他に何かないのかしら?』


今あるのは全部でかいからなぁ……

なら新しいの作った方がいいかな。

作るなら自転車かなぁ……


そう思っていた結果できた自転車は私にすれば見慣れたものができた。


「懐かしいなぁ……」


その自転車は私が通学に使ってたもので、荷台部分がついてるちょっと古いタイプの自転車だった。

佐藤とよく遊んでた頃は佐藤がこれを漕いで私が後ろに乗ってたっけ……

そう、しみじみ思ってしまうのはきっと仕方がないことだと私は思う。


とりあえず荷台に白竜に乗って貰えばいいね!

緑竜はミャーミャー鳴きます。

自転車のかごに入るくらいのサイズだったり

大陸探索らへんはだいたい佐藤が一番よく出てくると思います。

これだから幼馴染というオプションは!!

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