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36:リン大陸の分布図と恐怖の女王様

一部説明回

『あぁ、そうだ。人の子よ、我の範囲はあくまで森であって山は我の領域ではない』

「山っていうと……黒竜さんの家がある?」

『そうだ。あの地は白竜の領域になる』


いるんだ……やっぱりいるんだ白竜!!

にしても、森が黒竜の領域、山が白竜の領域かぁ……


そんなことを思いながら山の方を見上げればそこは白く色づいているのが遠目でも見えた。


……だから白竜の領域なのかな……?


『あぁ、娘よ。ついでだからこの辺りのことを教えよう』

「え、まじで?」


なんとも願ったりかなったりな。



***



――私が最初にスタート地点にした場所に黒竜と初めて遭遇した場所を含めた周辺が空白地帯と呼ばれ、唯一リン大陸内で竜の領域ではない地帯らしい。

その空白地帯を囲むように赤竜の領域である砂漠と黒竜の領域である森があり

黒竜の領域である森の奥に白竜の領域となる山があり。

赤竜の領域の砂漠にはオアシスとも言える青竜の領域となる湖があるらしい。

そして、空白地帯から見れば反対側になる砂漠と森に接触する領域が黄竜こうりゅうの草原ですべてらしい。


まぁ、だからと言って竜種もそれだけかと言えば違うらしいけど。


灰竜が黒竜と共にいるように、緑竜りょくりゅうが黄竜と共にいて、紫竜しりゅうが青竜と共にいるらしい。


今現在に存在する竜はそれで全てらしい。――


***


「えーと確か緑は黄色と青の……ん?」

「確か紫って赤と青の間だったよな……?」

『……青竜は少々子作りが得意というか……そちら側が異常に強いというか……』


あっ……これ触れちゃダメなやつだ……

私達はうっかり青竜について察してしまったが為になんとも言えない空気が流れてしまった。


よくよく聞けば、黒竜曰く青竜はオスなのだが、オス相手にも子作りをしてしまう異常性を持っているらしい。

まって、ガチのほうの危ないやつじゃん!!!


「オアシス行きたくない……」

「それは俺も同感だ……」


ちなみにで他の竜の特徴とかを聞いてみたところ……


『赤竜と青竜の特異性が目立ち過ぎててな……そもそも白竜以外にはそうそう会うこともないが故にあまり知らんのだ……』

「お、おう……」


とりあえず白竜の性格とかは聞きたかったんだけどなぁ……

そう思ってたときだった。

私達は一瞬、背筋に嫌な感じというかぞわりというような感じを感じた。


『あら、人の子なんて珍しいわね。』

『おお、白竜。』


シャランという音と共にその白い竜は優雅に森へと舞い降りた。

優雅なのに……その青い瞳はじっと私達を試すように冷たい眼差しで見下ろしていた。


「初めまして、白竜さん。私は望月杏子。しがない召喚された方の一般人です。」

「同じく佐藤和樹。代用品として召喚された方の一応、一般人……です」


こういうときは挨拶したもん勝ちだと思うんだ。

そしてそれは正解だったらしい。


『あら、ではあなた方は他世界の存在なのね?』

「肯定です。」


やばい……この白竜すごく怖い……

綺麗な人とか優しそうな人が1回怒るとすごく怖いっていうあの感じにも似た感じで怖い……


『うふふ、そんなに怯えなくてもいいのに』


無理ですおねえさん……

今までそこまで命の危機とか感じなかったのに今、私達はどうしようもないくらいに恐怖にさいなまれていた。


ていうか佐藤、手、震えてるよ?

白竜は綺麗だけど怖いお姉さん。黒竜はカッコイイのに可愛い青年。

そんな2匹の子はまだ無邪気。

・・・・・灰竜の将来が不安しかない図。

一応この世界にいる竜の名前は全部出しました。多いんだか少ないんだか

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