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34:赤いとかげの名前とラーメン

――佐藤が戻ってきた頃、塩は落ち着いたようにも見えた。

まぁ、たぶんだけど佐藤に弱みを見せたくないんだろうけどね。



「あー……だりぃ……」

「おかえり佐藤。どうだった?あの赤いとかげ」

「おー、聞いてきた。つか、あのおっさん共なんなんだよ……」

「騎士団の方々も心配されたのでは?」


どうやら佐藤は騎士団に扱かれてきたらしい。

一応赤いとかげのことも聞いてきてくれたみたいだけど……大丈夫か?こいつ


しょうがない。

今日は坦々麺と味噌ラーメンにしてあげるかぁ……

佐藤は坦々麺が好物だし、塩は味噌ラーメンが好きらしいからね。


「それで?」

「なんつったっけ……確か名前は“緋化ひか”赤竜の眷属だってよ。」

「赤竜?つまり赤い竜もいるの!?」


みたいだな、って言いながら佐藤は一度伸びをしてお風呂に入ってくるとまた出て行った。

にしても黒竜に灰色竜、んで赤竜かぁ……

たぶんあの砂漠みたいなとこが赤竜のテリトリーな気がする。



それから少しして佐藤はさっぱりした様子で戻ってきた。

あ、ごはん出さなきゃ。


ていうことでごはんは佐藤に坦々麺、塩に味噌ラーメンを出してあげた。

デザートはマンゴープリン。

ちなみに私は醤油チャーシューマシマシラーメン、ビネガーさんにはとんこつラーメンを、カルーアさんは冷やし中華にしてあげた。


カルーアさんは猫舌らしい。犬なのに猫舌……っ


ごはんを食べながら今日のことを話せば佐藤は納得したように一度頷き、すぐに塩をニヤニヤしながら見ていた。

やめてやればいいのに。


まぁ、こう言う時は触らぬ神にたたりなしっていうし。

あれ、あってたっけ?まぁいいや。


「はい、カルーアさん。チャーシュー1枚あげる」

「あぁ、いただこう。」


んーこのチャーシューはやっぱり私基準になるからお母さん特製チャーシューの味がするなぁ……

元気にしてるかな……みんな。


「そういや望月、明日は俺が付いて行けばいいんだろ?」

「あ、うん。黒竜のとこに行こうかなって思ってて。」

「おー了解了解。」


とりあえず明日のことも決まったし。

さっさと寝るに限るね。


「にしてもやっぱりチャーシューマシマシは多すぎた……」

「おまえ、いつもそうだよな……」


お母さん特製チャーシュー好きだからね。毎回食べ過ぎちゃう。

佐藤もそのことを知ってるから呆れた目でこっちを見……


「こっちみんな。」

「なんでだよ!?」


まぁいいや。今日もいっぱい漕いだから足痛いし

お風呂でマッサージして寝よう。そうしよう。


……さすがに今日はあのショタ爺こないよね……?

オモチママは漬ける系の料理は得意な人。

チャーシューメンってうまいよね。(なお、醤油派)

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