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29:侵入者アル王

――今、目の前で一国の主であるはずの王様が正座しています


まぁ、理由もろもろは回想にて……

説明なんて苦手だし。



***


場所は私が借りてる寝室。

さぁ、寝ようっていうタイミング。

彼は突然現れた。……窓から。


「望月、来ちゃった。」

「カルーアさーん、このじいさんどうにかしてー!!」


可愛い子ぶったショタ爺の言葉にかぶせるようにして言った言葉はそんなに大きい声じゃなかったと思うのにすぐにカルーアさんが来てくれた。


やばい、さすがわんわん。

惚れてまうやろうが……

(眠さの為、オモチは混乱中)


以上、回想おわり。



***


「と、言うわけなんだよね。」

「……アル王………」


今、部屋の中には正座まっただ中の変態ショタ爺、その唯一の子供であるカルーアさん、そして家主のビネガーさんだ。

ちなみに佐藤も塩もすでに就寝中らしい。ずるい……


そして今、ショタ爺は2人から蔑むような眼差しを受けていた。

これは完全にショタ爺の自業自得だけどね。


「それで?どうしてじいさんはここに来たんだ」

「何、リン大陸の探索の方は現時点でどの程度なのか聞きにのぅ」

「その場合は玄関から入る方が妥当だと思うが?」

「うぅむ……わしもな、少し忙しかったんだが現時点での書類整理の方も終わっておらんし、早く知りたくてこうなったわ。」


ならなおさら玄関だと思うんだけどなぁ……

入ってくるのなら。


「カルーアさん、この場合どうしたらいいでしょう?」

「そうだな……あの幼馴染に頼むのはどうだ?」

「うぅ……」


でも2人とも寝てるしなぁ……

そう私がいうとカルーアさんは背に腹は代えられんだろうと言った。

そうだけどさー!


「塩はよく知らないけど佐藤は起きる時間まで絶対起きないんだよ……」


あいつ、そう考えたらその辺も子供ぽいよね。

それこそ地震がおきたら起きてくるくらいだもんね……


「まぁ、アル王。もう不法侵入しませんって念書書きましょう。そうすれば私も安泰してぐっすり寝れます。」

「うーむ……お主が作る念書は強そうじゃのぅ……」

「そうしておけ。モチヅキ」

「はーい」


私は白い紙にもう不法侵入をしませんという言葉の書かれた物を作った。

文字はもちろんこちらの世界の言葉だよ。


「はい。じゃあアル王は下に名前書いてね。」

「うむ……」


アル・キングス・カフェイン

妙に達筆な筆跡でそれは確かに書かれた。

そしてそれにより私達の間に契約が成立された……


「じゃあこれでショタ爺は不法侵入できないよ。どこでもね(・・・・・)

「なぬ……!?しまった……!!!」


おわかり、いただけただろうか……

私にもできるとても簡単なトラップがあったことを……なんてね。

どこかおかしいとこあったら本気でつっこみください・・・・

目が半分しかあかない・・・・

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