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28:帰宅とおまけ

洞窟の中だから外の様子はわからないけど私達がここに来てからだいぶ時間が経った気がする。

そのことを言えば黒竜はじっと洞窟の入り口の方を見て頷いた。


『あぁ……もう月が昇る頃合いか……』

「え、もうそんな時間なのか……よし、佐藤帰るよ!」

「おう、そうだな。」


結局大して探索できなかったけど黒竜に遭遇したっていう事実があるし。


「そだ、黒竜さん。ここにも目印つけてもいい?」

『目印……とは?』

「えっとね」


私は転移の呪法のことを話すと黒竜は僅かに目を見開いたように見えた


『ほう……娘は転移を使えるのか……』

「なんとかなっただけだよ。」

『そうか。あぁ、その目印というものをつけてもいいぞ』

「あ、ホント?ありがと」


家主である黒竜の了承も得たし、私は急いで目印をつけてすぐに帰れる準備をした。

とは言っても目印をつけたのは洞窟のちょっと前だけどね。

さすがに洞窟の中につけたらいろいろ問題出そうだもんね。


「よし、できたっと。」

「おー。んじゃ帰ろうぜ」

「うん。じゃあねー黒竜さんに灰色竜ー」

『あぁ、助かったぞ。人の子よ』


しかし、黒竜はキリッとカッコつけてるけど……

会った時の涙目を思い出すとなんかもうかっこいいとは思えないんだよなぁ……

そんなことを考えつつビネガーさんの家を思い浮かべる


もちろんちゃんと佐藤と手を繋いでるよ!


呪法を口ずさめば一瞬風を感じて……無事にビネガーさんの家に到着できたようだ。


「さーて今日はハンバーグー」

「おい、抹茶プリンつけろよ」

「だが断る。」


にしても、なかなか濃い探索1日目だったなぁ……

ごはん中、その話をビネガーさん達にすればさすがに驚かれた。


「まさかリン大陸に竜種が存在するとは……」

「それにしてもあの大陸は探索するだけでも厄介そうだな」

「望月さん、次は僕も連れて行って欲しいな。」

「じゃあ明日佐藤と交代ね。」

「あー……俺はあのとかげの見せに行くし……しゃーねぇな。」


そういやあのとかげって結局なんだったんだろ。

多分黒竜の言い方からすればまだ居そうな気がするけど


「そういえばビネガーさん、竜種?って珍しいの?」

「えぇ、このアミノ大陸や他の島国ではまず見ることはありませんから」

「へぇー!」


やっぱり珍しいのか。

今日のごはんのハンバーグを食べて、デザートにコーヒー牛乳プリンも食べて。

もう私は寝る気満々だった。


寝る気満々だったのに……あのショタ爺は唐突にめんどくさそうなことを起こすんだ。

まだ数日しかいないし、2回くらいしか会ってないのにもうはっきり理解したよ!!


「来ちゃった。」

「カルーアさーんこのじいさんどうにかしてー!!」


まったく、女子の寝室に堂々と侵入するとは悪いショタ爺だ。

アル王はどこにでも現れるのです。

それをオモチは知らぬのです。

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