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16:犬派なオモチとサトウのターン

よし、次回はちょっとだけ他国の話にしよう。

ていうかよく考えたらこれって後に書くモノじゃね?

――彼の尾をゆっくりと撫でるとその毛はとても柔らかく、そして温かく……とにかく最高でした。


「やっぱり犬いいな、犬。」

「……モチヅキ、オレは一応狼なんだが……」


いいじゃないか、根本は似てるんだから。

さすがにそれは口にしないけど。


にしても……

チラリとカルーアさんを見上げればカルーアさんは金色の瞳を細めながら私を見下ろしていた。


「どうした?モチヅキ」

「そういえばビネガーさんがカルーアさんの説明してくれた時、青い毛並みの青年もしくは青い毛並みの獣って言ってたんだよね。狼人ってどれくらいの姿があるの?」

「あぁ、そういうことか。」


ていうか、カルーアさんがしゃべるたびにしっぽがわさりわさりって動いてて……

ちょっと口に入るっ!!


「見た目、という意味合いでなら4種類だな。」

「4種類?」


カルーアさんが言うには耳もしっぽもない完全な人の姿になる完全人型、耳もしっぽもある人の姿になる半人型……それが現在進行形の姿だね。

それから顔も全部毛におおわれるけど2足歩行な獣姿が半獣型、そして4足歩行になる完全な獣姿になる完全獣型。

それで全部らしい。


ここの城下街は獣人でも安全だから半人型でいるらしいけど場所によっては獣人を忌み嫌う地域もあるからその場合は完全人型になったり、完全獣型になって森とかを駆け抜けたりするという使い分けらしいけど……


「その完全獣型ってサイズ的にはどのくらい?」

「サイズの変化はないが?そもそも人前で完全獣型になるつもりはない。」


なんでも、本能が理性に勝るようになっちゃうらしい。

え、何そのフラグ。


「でも残念、こう……もふって埋もれてみたかった」

「若い娘が……モチヅキ、おまえの世界の娘というのはそんなにふしだらなのか?」



――後日、某ショタ爺にそのことを聞いたら狼人が人前で完全獣型になる時はそういう行為を行う時くらいらしい……

ていうかなんでこのショタ爺はそんなに詳しいの……――



「望月、今日の飯さ、お好み焼きにしねぇ?」

「え、なに佐藤食べたいの?」

「おう。久しぶりに作って食いたい。」


そういえば、ここに来る前によく家族ぐるみでやってたっけ……

材料は記憶にあるから大丈夫だし。まぁ、いいか。


と、いうことで今日の夕食はお好み焼きです。

テーブルの上には少し大きいホットプレート(特別仕様)、あとはお好み焼きの材料各種にソースとマヨと鰹節完備です。


小さい時から佐藤の家とお好み焼きを食べる時、私と佐藤は毎回役目があった。


「てことで混ぜちゃうから焼きは任せた。」

「おう、任せな。」


佐藤は妙に生き生きとしながら両手にお好み焼きをひっくり返すあれを持ってしゃきんしゃきんと音を鳴らしていた。

ていうか少しうるさい。


慣れてるから私はさっさとお好み焼きの素を混ぜていき、混ぜ終わった瞬間にはもう佐藤が次々にそれを焼いていく。

佐藤がひっくり返し終わったお好み焼きには私がソースとマヨ、鰹節を上にかけていく。


「望月さんと甘味はずいぶんと息があってるんだね。」

「ガキんときからだからなーってだから誰が甘味じゃ!!」

「佐藤叫ぶな、つば入るだろうが。」


できあがったのは各自のお皿に乗せてある。

ていうかカルーアさん、あつっあつっ言いながらお好み焼きを頬張ってて可愛いんだけど。

これがケモパワー……恐るべし!!


「んー、やっぱいい感じにうまくできた。」

「だな。おら、とっとと食えよ塩。」

「くっ……」


塩は若干悔しそうなのには理由がある。

お好み焼きを焼いてるとき、塩が1つひっくり返そうとして失敗した上にそれを佐藤がフォローしたことによってプライドが傷ついたらしい。

なんとも薄っぺらいプライ……いや、なんでもない。



「さて、デザートいっきまーす!」


お好み焼きもとい鉄板系でデザートと言えばホットケーキでもいいけど朝に食べたからクレープです。

お好み焼きの材料はかたずけてすぐに私はクレープに使えるものを作った。


「モチヅキ、これ甘くてうまいな」

「とても美味しいです!」


とりあえずやっぱりビネガーさんとカルーアさんの笑顔が眩しいです。

もっと作ってあげたくなるじゃないですか!!!

これがあれか、ギャップ萌えか……



……この時、私達は知らないでいた。

裏では各王国がさまざまな思考やら工作を穏やかじゃない方で繰り返していたことを……

だって、一番関係ないの私だし……

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