7/11
第七章
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
彼は魘されている・・・。
激しい呼吸をしながら目覚める。
「夢、か・・・」
「バーちゃん・・・。」
バーチャンの事を思い出し、悲しくなる。
だが、不思議と涙は出ない・・・。
「ごめんね・・・。俺も、もうすぐそっちに行くからね。会えるからね・・・」
ふと時計を見ると、時刻はまだ1時だった。
「まだちょっと早いな・・・。もう一眠りするか・・・。」
彼は、再び夢を見た・・・。
愛するみさとの夢だ・・・。
彼女が自分の事を心配している夢を・・・。
・・・翌朝・・・
「やっぱ、夢か・・・」
「俺の事なんて、心配する分けないしな・・・。」
「バーチャン、俺も、もうすぐそっちに行くからね・・・。みさと。幸せになってね・・・。」
手続きを終え、この旅の最終目的地の樹海へと向かう彼であった。
「ジュース、買っていくか・・・。」
彼は樹海の近くのバス停付近でジュースを買った。
樹海のすぐ傍にはバス停があるのだが、
その周辺でジュースを買って樹海の中に入っていくというのが自殺者に多いパターンだ。
これは樹海の中で睡眠薬で服毒自殺をする人が多いからだそうで有る。
彼もまた、例外では無かった・・・。




