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時間遅延
校舎の亀裂が広がり、崩壊をはじめた。
「ご主人様は、クララさんを!」
カレンは、魔力を使い果たして崩れ落ちる、妹を救うので必死だった。
そして、どの魔法を使えば、この最悪の状況を救えるか考えた。
該当する魔法は八を超えるが、どれもみな、完全に、皆を救えるものではない。
彼女は、一番妥当だと思える魔法を使った。
「時間遅延」
空間限定に、時間がゆっくりになる、その隙に、皆を救って、崩れていない足場に戻る。カレンには、難しくない芸当だった。
スローモーションの世界のなか、カレンは走った。




