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朝の一撃
高校二年生のタケルは、いつもの時刻に携帯のアラームで目を覚ました。定時通り、簡易的な朝食を、手早く作る。
早朝の陽ざしが心地いい。今日はいいことあるかな。思わず背伸びする。
バキッ
確かに、彼の背中はそう音を出した。折れてはいないようだ。
「おはよ!アニキッ!」
第一声の前に、キックを炸裂させたのは、彼の妹「ヒナタ」。高校一年生だ。ツインテールに結った赤髪が、鮮やかに揺れる。
「お、おはよう・・・」
彼は応えた。妹は匂いをかいでいる。
「コーヒーがいいっていったよね、何で紅茶なの?」
妹はややムッとした顔で、上から目線だ。
「コーヒーは苦いから嫌だと、先日おっしゃいましたよね」
カツアゲされている面もちで、兄は応えた。
「カフェラテとか、いろいろあるよね?もっと気を利かせなさい」
「明日からはそうするよ」
彼は立ち上がった。
「早く食べて学校いこ!遅刻するよ!」
「いや、あなたをまってたんです」
兄は心の中でつぶやいた。




