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どこまでも浅い俺と日々  作者: チョココロネ
4/7

呼び出し

キーンコーンカーンコーン

今日も授業が終わった。

教室内では瞬く間にグループが造られ、部活の話で花を咲かす。

彼らはそんなに毎日話すことがあるのだろうか。部活も毎日違う練習をするわけもないだろうし、話の内容がループしてたりしそうだな。

そんなことを考えながら教室を出る。

だが、昨日のアレのせいで第2社会科資料室にも行けない。・・・・図書館にでも行くか。

この学校の図書室は校舎から離れ独立しているため図書館となっている。それを活かして蔵書数、座席が多い。行けば100%座れるし、きっと暇つぶしにいい本もあるだろう。


放課後というのあるだろうが案の定図書館の座席はガラガラだった。

俺は適当な席に荷物を置いて本棚へ。

ここの棚は漫画か・・・漫画は読むならガッツリと2,3時間かけて一気読みしたい派のなんだよなあ。

ここはラノベか・・・ん?これは・・・

俺は一冊のライトノベルを手に取った。

「懐かしいなあ。」

それは4年以上前に完結したシリーズの1巻目。

俺がラノベの存在を知ったのは、これがアニメ化していてハマり原作を見たいと思ったのが始まりだった。

その時にはもうこれは完結していて、中学生で小遣いの少なかった俺は初めて親にせがみ全巻買ってもらった。思い出深い作品だ。

「もう売っちゃったんだよなあ。久々に読むか。」

席に戻って読み始めた。

懐かしさと少し抜けかけていた内容を楽しみつつ読み進める。図書館の静さがその気持ちに拍車をかける。

だが、その至福の時間は直ぐに終わった。

ピーンポーンパーンポーン

図書館の静さを破る校内放送の音は俺の集中をも壊した。

「チッ、なんだよ。こんな時間に校内放送?」

苛立ちを覚えつつも、耳を傾け。生徒の義務だ、仕方がない。

ーー2年3組高橋 徹さん、至急第1社会科資料室に来て下さい。繰り返します。2年3ーー

「俺?まさか昨日のアレの話か?」

多少困る事になるか、とは思っていたが呼び出しまでされるとは予想外だ。

「行くか。」

まあ、大して怒られたりはしないだろう。ここでバックレた方が面倒な事になるのは明らかだしな。

図書館を出る際に司書の人に頼み、読んでいたラノベをレンタルする。至急と言われたがこれくらいは許されるだろう。

大して急ぐことなく第1社会科資料室に向かう。

しまった、期間空きすぎた。

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