出会い、そして危機
2話目です。投稿は定期ですが、日にちが空くこともあります。なにとぞよろしくおねがいします~(^_^)
歩いて15分くらいだろうか...僕は近所の公園のそばまできていた。
近づいてみると、何か話し声が聞こえる。
「おい、このガキを車に連れ込め。なかなか将来性のあるガキだ、きっと高く売れるぞ!」
「嫌、やめて!どうしてこんなことするの!?」
「うるせえ、騒ぐな!殺すぞ!」
みたところ、30代くらいの男二人が、自分と同じくらいの少女を連れ去ろうとしている。
しかも男の一人は手にナイフをもっているではないか!?
ここは大人を呼ぶべきか...だが少女が連れ込まれて車が出てしまっては手遅れだ。
僕はその刹那、少女をつかんでいる方の男に後ろから飛びかかった。
「なんだ!?こいつは!?」
男の一人が声を荒らげる。
「逃げて!早く!」
その少女は突然の出来事に唖然としながらも公園の外へ駆けだした。
「逃がすな!追え!」
もう一人の男が少女を捕まえようと駆けだすが、僕はとっさに持っていたおもちゃの車を男の頭に投げつけた。
「痛え!クソ、てめえぶっ殺してやる!」
男の照準がこっちに向いた
よかった、これで少女は逃げ切れただろう...
このとき僕は自身の危機が去っていないにもかかわらず、安堵していた...