ヴァーミリオン1-2
そっから? いやもう今更驚かねぇよ。 もういいや。ツッコむのもバカバカしくなったんでスルーした俺は心の中でため息をつく
そんなおれの気も知らず
「始めましてなのですよーナオヤさんー」
満面の笑みでそう挨拶する少女
声で年下かと思っていたが想像していたのだが、 意外と華奢なその体に教会にいる女性が着るような青いローブを纏っている。
魔道士?修道女?ともとれる。
金髪のロングヘアで腰までありそうな
歳は同い年か15、14ぐらいだろうか
かなりの美女である。
んー顔面偏差値58はあるな。などと考えているのはおいといて
「あのさぁ、名前間違えてますよー」
ここは訂正しておかなければなるまい。
すると彼女はハッとした表情で
「こっちの方が呼びやすくないですか?」
勝手にアダ名でよばれた。
もういいです。
この下り、日がくれそうだ。
「なあアンタやっぱりこの世界の人じゃないのか?」
こちらの世界という単語が出てきた以上そうなるのだろう。そして、話の内容からして
恐らく彼女はそこにいる。
「俺のクラスメイト、浦田ミオはその世界にいるのか?」
彼女が答える間もなく質問う。
すると、真剣な表情をみせる彼女
これまでとは違う雰囲気をが部屋に立ち込める
「それを話してしまったらもう引き返せませんよ?」
じっと彼女の顔を見つめながら
「構わない。話してくれ」
「私と共にあちらの世界に行かなければなりません」
あちらの世界?、異世界?
そんな面白そうな話に乗らない手はない