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駅編

「わぁ、人間ってこんなにたくさんいたんだ―」


「いかにも田舎者っぽい感想、どうもありがとう」


 見渡す限り、人、人、人だ。こんなに人が集まるなんて、今日はお祭りではないのか。ババヘラはどこだと探したくなる程の人口密度である。テレビから得た知識は持っていたが、こうして目にするとまた違う感動がある。やはり小学校が全校生徒23人の地元とは格が違う。

 東京に来るということでわざわざ一張羅を購入してきたが、はたして私の服は浮いてないだろうか。そわそわ。


 そんな、普段は気にしない人目を気にする私の前を、さっと人影が横切った。


「あ、外人さんだ!!」 


 しかもただの外人さんじゃない。


 聞いて驚け! な、なんと黒人さんである! 


 地元ではまず一生お目にかかることのない人間の登場に、私のテンションは急上昇した。オオカブトを発見した時だって、ここまで興奮しなかっただろう。 


「わあ、テレビで見た通り本当に肌が黒いんだね! あれちょっと触らせてもらえないかな?」


「やめて、それ完全に不審者だから」


 不審者なんて失礼な。でも確かにいきなり触らせてくださいは失礼だ。ここは良識ある人間として、まずはご挨拶から始めないと。

 見た目ちょっと取っつきにくそうな威圧感があるが、話してみたら『あれ、意外とフレンドリー?』みたいな展開もあるかもしれない。

 だがそこではたと気づく。 


「み、み―ちゃんどうしよう! 私英語だめだった!」


 『ハァイ! ハウ アー ユー!?』くらいならぎりぎり言える。

 その後『アイム ファイン センキュー エンド ユー?』と相手が返したら、『アイム ファイン トゥー!』って答えればいいのもぎりぎり知っている。だけど、それ以上の会話は無理だ。

 こんなの一体将来なんの役に立つんだと、早々に匙を投げて英語の授業=お昼寝タイムにしていたのが悔やまれる。くそう、簡単な単語程度ならいけるんだが。


 いや、だが、しかし、これを逃したら異文化交流の機会なんてもう一生ないかもしれない!

 ここはいっちょ当たって砕けていこう!……とはりきって一歩を踏み出したところで、後ろからグイっと襟を引っ張られた。


「ここは日本だから日本語話せれば問題ないよ。それよりはぐれないでよ。真子は携帯持ってないんだから」


 そうは言うが、携帯を持っていないのは私のせいではない。家が圏外なのが悪いのだ。まあ、正直なくても困ってはいないのは事実である。固定電話があるし、いざとなればその家まで行って伝えればいいし。

 

 だが、み―ちゃんの言う通り、確かに都会初心者の私がここで置いて行かれるのはまずい。でもやっぱり名残惜しい。

 結局黒人さんを熱い目で見つめ続ける私に痺れを切らしたのか、み―ちゃんは襟を引っ張っていた手を下して、私の手をグイッと引いて歩き出した。

 

「あああ、黒人さあああああん!!」


 身分違いの恋人たちが親によって引き離される時のように、私は手を伸ばして溢れ出る想いを訴えた。

 ただ、残念ながら私の愛は届かなかったようだ。

 黒人さんは「オイ見ろよ、あのジャパニーズガール頭イカレてるぜ」的なジェスチャーを交えながら、お友達との会話に花を咲かせていた。

 む、無念。国境の壁は厚いようだ。国際交流はよいでないな。


 意気消沈の私をよそに、み―ちゃんは慣れたようにグイグイ私を引っ張って行った。うつむく視界に繋がれた手が映る。


「……ねえ、み―ちゃん」

「なに?」

「そういえば、みーちゃんがうちに来たばかりの頃も、よくこんな風に手をつないでたね」

「ああ、あの時は真子が引っ張っていく方だったね」


 み―ちゃんは当時を思い出すように空を仰いだ。

 そう、あれはまだみ―ちゃんが田舎に慣れてなかった頃だ。確かお互い8歳くらいだった。


「うんうん、懐かしいなー」


「勝手に家の中に入ってきてあげく『ゲームや読書ばっかりしていたら大きくなれないんだよ! 外行こ、外!!』って言って、無理やり連れだしてさ。玄関の鍵閉めたら、今度は二階の僕の部屋の窓から侵入してくるし。本気で警察呼ぼうかと思ったよ」


 甘いな当時のみーちゃん。そもそも警察呼んでも、うちのような田舎じゃ駆け付けるまで15分以上はかかるからその間に問題なく逃げられるのだ。


 ちなみにみ―ちゃんちはまだ侵入が楽な方である。どちらかといえばガキ大将ことよっちゃんちの方が難易度は高い。足を引っ掛ける場所がなく腕の力だけで這い上がらないといけない難所があるのだ。

 一度落っこちて痛い目にあったのをよく覚えている。お尻にラベンダーのような見事な青譚ができたのは、後にも先にもあの時だけだ。


「あの頃のみ―ちゃんは一匹狼で 都会風吹かしてたよね―」


「まあ……そういうことにしておいてあげるよ」


 そんな都会っ子のみ―ちゃんが田舎に馴染めるように、当時の私は労力を惜しまなかった。

 嫌がるみ―ちゃんを川に突き落としたり、カブトムシを顔にくっつけたり、カエル片手に追っかけまわしたり…………あれ? これ、今考えるとあれじゃないか?


「み、み―ちゃん、み―ちゃん、あれ見て! ベルトコンベアがある!」


 脳裏に浮かんだ三文字の不吉な言葉を、私は全力でごまかすことにした。

ち、違う。あれは善意の故の行動だったのだ。悪気はなかった。お互いいい年だしもうトイレの水にでも流そうじゃないか。

 誰も聞いていないのに心の中で必死に言い訳をしながら、私は強引に話を変えようと画策した。指の先には見慣れない機械が鎮座していた。


「ベルトコンベアというか、ムービングウォークっていう名前なんだけど……まあ、エスカレーターの横移動版だね」


 むーびんぐうぉーく。

 さすが都会。洒落た名前である。機能はエスカレーターの横移動版か。言われてみれば確かにそうだ。


 さすがの私もエスカレーターくらいは知っている。ちょっと前のエレベーターとエスカレーターの違いすらわかっていなかった私はもういないのだ。


 なぜかというと、なんとわが故郷には四つ離れた駅の前に、一昨年あの超有名大型チェーン店の“エオン”ができたからである。あの時は一年に一度の祭り並みに盛り上がった。 

 今や私たちの世代が遊びに行くと言ったら、誰かの家かエオンと相場が決まっている。ちなみにそのエオン、いつ行っても必ず顔見知りに会うのが、長所でもあり、短所でもある。


 まあ、そんな事情もあり、エスカレ―タ―は既に経験済みなのだ。なのだが……エスカレーターと聞いて、私は先ほど体験した恐怖の乗り物を思い出した。

 都会のエスカレーターに乗るときは左に寄る。それは、聞いた通りだったから別にいいのだ。

 いいのだが……あれは聞いていない!


 『もしかして行先は天国ですか?』っていうくらいとんでもなく長かったのだ! 


 “天国への階段”ならぬ、“天国へのエスカレーター”である。ちょっとうまいこと言ったと思ってしまった己に自己嫌悪を抱いたのも記憶に新しい。


 もし、もしここで足を滑らそうものなら、きっとダンゴ虫みたいな状態でコロコロコロコロ地獄へ真っ逆さまに落ちていくに違いない。

 溢れ出る嫌な想像に、私は手すりに両手でしがみついたままみ―ちゃんに『私が落ちそうになったら全力で押してくださいぃぃぃ』と必死に懇願した。み―ちゃんは呆れた顔をしながらも『はいはい』と背中を支えてくれた。


 周りの人はそんな私たちをクスクス笑っていたが、笑ってる場合じゃないんだよ! こちとら真剣なんだよ! なんで皆さんそんな余裕なんだよ! と心の中で叫んだ。


 その一件で、都会人は普段から乗り物もデンジャラスなんだと実感した。

 このむーびんぐうぉーくのような平和的な乗り物もあって何よりだが……だが、ここでまた一つ謎が生まれた。


「みんな動く床の上を歩いてるね。とんでもなく急いでるのかな?」


「さぁ、どうなんだろうね」


 返答に窮すみ―ちゃん。いや、これはもしかしたら根の深い問題なのかもしれない。床も動くが、人も動く。あ、急ぎすぎて降りるときに蹴躓いている。

 いやはや一体何をそんなに生き急ぐことがあるんだね、都会人。そんなに急がなくてもエオンは逃げないよ。


 これはもう都会七不思議に任命してもいいんじゃないだろうか。これで一個目だけど。


「まあそれはさておき、この後なんだけど。まずはモノレールで浜松町まで行って、そこで山手線に乗り換えて東京駅に行く。そこからさらに中央線乗り換えでおばさんのいる中野までっていう道のりだけど……うん、やっぱり覚えなくていいや。真子ははぐれないようについてくることだけに集中して」


 私の頭上で大量に咲いたクエスチョンマークに気づいたのだろうか。早々に説明を諦めたみ―ちゃんは、諦め顔で先を急いだ。『み―ちゃん、モノレールって何だっけ?』と聞けるような雰囲気でもなかったので、私もヘラッと笑ってごまかす。


 さっき路線図なるものを渡されたのだが、カラフルかつ複雑な線が蜘蛛の巣のように張り巡らされていて全くわけわからん状態だった。

 唯一わかったのはあれだ。あんなに線で埋まっているなんて、きっと東京は町中線路だらけなんだろう。かわいそうに、都会人。


 一応み―ちゃんの持っている携帯(なんと“あいふぁん”の最新機種なのだ。これを持っているだけで田舎では黄門様の印籠よりすごい効力を発揮する)で乗り換え表みたいなものも確認した。便利なことに、それぞれの発車時刻も表示されている。


 ……ふむふむ、なるほど。この時間通りにちゃんと乗り換えしないといけないんだな。

 もし間に合わなかったら、きっと一大事だ。よし、うまくできるか不安だけど、頑張ろう!


「み―ちゃん、私ちゃんとついてくよ! 乗り換え成功できるよう頑張ろうね!」


 ファイトのポーズをとって気合を入れる私を、み―ちゃんはなんとも言えない目で見てくる。これはあれだ、私が英語のテストで三十五点を取ったのを知った時のお父さんの目と同じだ。『前より五点も上がっているんだよ。これは大いなる飛躍だね!』と私にしては健闘した結果を自慢したのに、『もういい、もういいんだ真子』と目頭に手をあて首を振るお父様。あの姿は、お母さんに食らった拳骨よりも痛かった。主に精神的に。

 まあ、英語以外は平均点以上なのだから、いいではないか父母よ。


「あ、みーちゃん。あと六分で来るって! 私たち運いいね!」


「真子、都会で六分は長い方だよ」


 電光掲示板という都会っぽいものに浮かぶ数字に喜んでいると、み―ちゃんは真顔で時刻表を指さした。

 その先を辿って見ると……い、一時間に八本だと!? 


 な、なんてことだ、これが都会の本気か!


 なにせ私の中の電車といえば、二時間に一本程度しか来ない乗り物のことを指す。乗り遅れたら最後、もう諦めるしかない。それがここでは数分ごとに来るというのだ。とんでもねえことである。


 しかも終電も日付が変わった後とか。

 もし、あのときの電車がこの時刻表だったら……私の脳裏に一年前の苦い思い出がよぎった。

 そう、私は一度エオンで羽目を外しすぎて終電(二十二時)に乗り遅れたことがあったのだ。慌てた私はすぐに公衆電話から家に電話したのだが、鬼と化したお母さんにしこたまごしゃかれた挙句、『野宿して始発で帰ってきなさい!』と引導を渡された。


 いや、まあ実際たいして苦でもなかったんだよ。私は。

 実は夜中の駅のベンチで『よし、嫌なことは忘れてもう寝よう!』といそいそと準備をしていたところを、たまたま近くを通りかかったおじいちゃんが発見。

 『こげな夜中に何しとって?』と尋ねられたので事情を話したら、なんとそのおじいちゃんが泊めてくれたのだ。

 『ほれ、遠慮せずにままけ』と美味しい夕飯もご馳走になって、じ―ちゃんばーちゃんのやめなるくらいの長話にも付き合い、五右衛門風呂も体験できた私はご満悦だった。


 いや、一応、一度家に電話してみたんですよ? 電話中だったから『まーいっか』となって、それ以降は忘れてたけど。


 だけどその時は知らなかったんだ。

 電話中の相手が警察だったなんて。心配したお父さんが車で駅まで迎えに来てくれていたなんて。

 普段はつれない娘のピンチに颯爽と現れて『きゃーパパ素敵!』を狙っていたお父さんだったらしいが、いざ迎えに来てみればそこに娘はおらず。お母さんは『私があんなこと言ったから……そんなつもりじゃなかったのに!』と泣き崩れ、最後には警察やご近所さんまで巻き込んで上へ下への大騒動に発展してしまった。


 関係各所からとんでもなく怒られて『いや、これ半分は父母のせいじゃね?』という私の主張はどこへやら、なぜかみ―ちゃんと一緒に謝罪行脚をするはめになった。


 だが、何よりつらかったのはそこから半年間エオン出入り禁止の刑を食らったことだった。

 エオンに入っている全国的なバーガーチェーン“マグロナルド”。そこのポテトを食べるのが、週一の楽しみになっていた私にとって、それはあまりにも酷な実刑判決だった。

 『ポテト、わしのポテトはどこじゃああ!!』と血走った眼でなまはげのごとく彷徨う私は、本物以上に恐ろしかったと後によっちゃんは語った。どうやら重度のマグロナルド欠乏症にかかってしまった私は、禁断症状のせいかポテトの匂い漂わせたよっちゃんに何度も襲い掛かかった……そうだ。その時の記憶はあまりない。


 当時の私は、もうマグロナルドなしには生きていけない体になっていたのだ。ああ、げに恐ろしきファーストフードの中毒性。




「………って、なが!!」


 どうでもいい回想を送っている間にホームにやってきたのは、とんでもない長さの車両だった。ひぃ、ふぅ、みぃ……てか数えきれんよ。

二両、ひどい時は一両の田舎電車とは勝負にならない。

 月とすっぽんどころのレベル差じゃねえ。太陽とアオミドロくらい違う。

 この長さでかつ、短時間の運行。いくら人が多い都会とはいえ、電気代とか大丈夫なのか? 変なところで心配してしまう。


「お、おお、自動でドアが開く!」


 前に並んでいた小学生くらい男の子が、『何いってるんだ、こいつ』みたいな顔で振り返ってきたが、この感動がわからないなんて……かわいそうな子である。


 だって自動ですよ! 手動じゃないんですよ! 開閉ボタン押さなくていいんですよ!


「本来はこういうものなの。田舎の電車は人が乗らない時もあるし、長時間駅に停車していることもあるでしょ? ひどい雨や寒い日にドアを長時間開けっ放しだと、電車の中で待ってる人が大変だからあのボタンはついているんだよ」


「……へ―そうだったんだ」


 どうやらおかしかったのは私の方らしい。すまんな少年よ。だがランドセルを背負う齢にして、その眼光とは恐れ入った。君はきっと大物になるだろう。


 しかし、『そっか―、ドア勝手に閉まるんだ。挟まれないよう注意しよ―』なんて余裕こいていられたのもそこまでだった。電車に乗り込み悠々と景色を楽しむ私に、都会は思わぬところで洗礼を浴びせてきた。


「とととと、東京駅怖いいい!!!」


 私はみ―ちゃんにすがりついてブルブル体を震わせた。宥めるように背中をさする手が妙に優しくて、涙が出そうだ。


「あれでもまだマシな方だよ」


 そんな馬鹿な! あれでまだマシ!? 民族大移動もびっくりのあの群れでマシ!?


 『あの大衆は一体どこへ向かおうとしているんだろう、まる』という若干哲学的な命題も生まれてきそうな尋常じゃない人の波は、去年のトンボの大量発生を彷彿させた。一面どこを見てもトン……じゃなくて、人人人。前も後ろも右も左も全部人。

 『私のパーソナルスペースどこいった!?』というくらいどこにも逃げ場がなかった。


 そんな少しでも油断するとすぐ人とぶつかって人間ピンポンになりそうな状況の中、私はみ―ちゃんの後ろをこそこそついて行くのがやっとだった。

どうやら都会人は入り乱れる人々を紙一重で避けていくという高度なスキルを身につけているらしい。かくいう我らがみ―ちゃんも、大洪水の中をすいすいと淀みなく泳いで行った。

 田舎に引っ越してきた後も、何度か東京に足に運んでいるみ―ちゃんは、もはや完全なシティボーイだ。ベテランサーファーだ。『師匠、一生ついていきます!』と、この時私は密かに心に誓った。


「これに乗ったら、あとは中野で降りるだけだよ」


「う、うん、わかった」


 どうやら乗り換えにも成功しそうである。今やってきた電車に乗り込めば、ひとまず任務は完了だ。


よかった、本当によかった!


 いろいろ衝撃的な出来事はあったが、ここまで無事にたどり着けたのもひとえにみ―ちゃん師匠のおかげだ。


 心地よい疲労を感じながら、私は感謝の念を伝えようとみ―ちゃんを仰いだ……仰いだのだが、目の前に停まった物体が私の意識を全部持っていった。




「み―ちゃん見て、女性専用車両だって! なんか都会っぽいね、乗ってみようよ!」




「………………ねぇ真子、僕の性別知ってる?」





二話目。これ以降は完全不定期更新になります。

いや、結構できてはいるんですけどね……肉付けが苦手なのです。

おそらく今回で真子の出身県はわかったに違いない。

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