「夜に飛ぶ鳥、どこへ」 「沈む世界」
掲載日:2026/02/14
「夜に飛ぶ鳥、どこへ」
夜に飛ぶ鳥 お前はどこへ行く
頼りの星はひとつひとつ消えていく
夜に飛ぶ鳥 お前はなぜに飛ぶ
前も後ろもなく 誰もいない夜の淵
寄る辺ない翼でどこへ飛ぶ
転がる岩はどうして転がる
誰にも訊かずにただ転がる
夢のなかで夢を見る
現実のなかで現実を見る
夜に飛ぶ鳥 お前はどこへ行った
僕を置いてどこへ行った
取り残されてひとりぼっち
夜の闇にひとりぼっち
「沈む世界」
なんだか最近億劫で、
息をするのも面倒くさい。
横になったまま頭だけ向けて、
世界が沈みゆくのを眺めてる。
当然自分も世界と共に沈んでゆく。
柔らかな地面は構造を失くし、
泥のように私の身体を呑み込んでゆく。
ぬるま湯のような泥に全身を包まれて、
世界の底を抜けてゆく。
夜の闇をさらに混濁させた黒の底。
言葉だけが残る意識のなかで、
身体性を取り戻す。
(「夜に飛ぶ鳥、どこへ」は、自作「夜に飛ぶ鳥」を改稿したもの)




