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第一日目 夏休み初め!

「ねぇ、ヒロミは私のこと好き?」

「えっ?」

あれは夏の打ち上げ花火祭りの時だった。

確かもう10時ぐらいだっただろうか。

俺は小学生から幼馴染の女子がいる。そいつの

名前は「竹田 雫」。とてもいい名前だ。

その時俺はそいつから告白された。

「い、いや急に言われても...。」

「そ、そうよね!ご、ごめんね!」

そう言って雫は、頬を赤らめてどこかに行ってしまった。しかし俺はあの時、なんで言えば

よかっただろうか?未だに心残りだ。

「.....。俺、なんて言えば....。」

チリリリ!チリリリ!

「はっ!また夢か。」

朝の10時。もう高校生にもなって遅刻とは...。

やっぱりあれの心残りのせいだろうか?

いやいや、そんなことを言ってる場合じゃない!

急いで学生服に着替えて、パンを咥えて

カバンを持ちダッシュで家を出た。

(ったく!なんでいつもこんな事に....。)

家から高校までは100メートルある。案外近い

という事で俺のあだ名は、「近くマン」という

訳のわからない名前だ。まぁ、俺は案外好き

だけどな。かれこれ5分ぐらい歩いていると高校が

見えた。そしてそれと同時に先生見えた。

「げっ!まだいたのかよ!あの先公!」

はぁ。今回は仕方がない。捕まるしかないみたいだ。

「いやー。今日もいい天気ですね!」

「そうだな!今日も....ってなるか!どんだけ

遅刻すんだよ!」

2分ぐらい説教された。まぁ今日はまだ少ない

方だけど...。いつもだと10分ぐらいだからな。

とりあえず、自分の教室に向かった。

教室に向かってる途中、あいつが見えた。

(あっ、雫!また俺と仲良くしてくれるかなって何言ってるんだ俺。もう俺はフラれたようなもんだから意味ないだろ。)

俺が見たのは、教室の窓をじっと見つめている

雫が見えた。一体何を考えているのだろうか?

「よっ!ヒロミ!なんだぁ?また雫さんを見ているのか?」

くそぉ。こいつ俺のことをつけていたみたいだ。

こいつは、「静也 力」。俺のダチだ。

こいつにはたくさん救われた。まぁそれは

過去の話だがな。

「な、なんだよ急に!しかも恋愛とかじゃあ

ないからな!」

「なんで恋愛が出てくるんだ?あっ!もしやまだ

好きなのでは.....?」

「ちげぇよ!」

こいつのせいで俺の貴重な休み時間が大変

だった。ああ、もう授業か。教室に戻って

5校時の授業の準備をした。しかし準備を

していると、廊下から聞き覚えのある声がした。

「でさぁ、今日はメイクしてないのよねー。」

この声はギャル美だ。これは本名ではない。

あだ名だ。しかし本名は俺でも聞いたことは

ない。はあ。今日もしんどいな....。

「おいヒロミ!授業を聞いているのか!」

「あっ、いやその。すいません聞いてないっす。」

クラス全員が笑った。あぁ、こんな日々が

毎日続くのか。


帰りのホームルームで夏休みが近いので

夏休みのルールを喋っていた。もうこんなのは

何年も聞いているからもういいのに....。と

思うのは俺だけだろうか?

「、ということで夏休みはしっかり楽しむこと!

もう最後だからね!」

もう高校3年か。告白できず3年間過ごしたのか。

なんだか虚しいような気がする。自分が、

今までの様子に思い浸っていると静也が

元気な声で話しかけてきた。

「なぁヒロミ!帰ろうぜ!」

「いや今日は1人で帰るよ。」

「わかった。じゃまた今度な!いや夏休み明けか!」

そう言って静也は帰って行った。さてと俺も

帰るかと準備をしていると後ろから雫に

声をかけられた。

「うわ!なんだよ雫!びっくりさせんなよな。」

「えへへ。びっくりした?」

「当たり前だよ!ったく、お前ってやつは。

で、なんだよ?お前がこうやってするのは

何かががある時だろ?」

「気づいていたんだ。えっとねヒロミ。落ち着いて聞いてね。」

「ああ」

落ち着いて。だと?そんなにやばい話なのか?

まぁ聞いてみたらわかる話か。

「ヒロミ、私ね引っ越すんだ。」

「えっ?」

嘘だろ....。そんな。神様ひどいぜ!こんな日常が続いてほしくはなかった。だがこういう訳じゃない。雫は俺の幼馴染だ。俺が初恋に落ちた人だ。だが引っ越すだと?


「ま、待てよ。なんで急に引越しすんだよ!

しかもまだ高校3年になりたてだぞ!」

「早とちりだねヒロミは。そんなに早くは

引っ越さないよ。私はね、夏休みが終わると

ここから離れるんだ。寂しいよねほんとに。」

はぁよかったと安心するべきか、それとも

もう引っ越すのかと悲しむべきなのかわからない。

一体俺はどう反応したらいいのか....。

「ねえヒロミ?大丈夫?」

雫に声をかけられて我に戻った。辺りを見渡すと

地面は、自分の涙でいっぱいで膝をついていた。

「ああ。大丈夫だよ。それで話の続きは?」

俺は涙を拭い、立ち上がって話を聞いた。

「えっとねヒロミ。その、わ、私の!」

「私の?」

「私の遊ぶ人になってくれない?」

どういう意味だ?遊ぶ人?もしかして夏休み遊ばないか?と言われているのか。だが雫は俺以外にも

友達はいたはずだ。なんならこんな俺よりも

いいやつはたくさんいる。でもなんで俺なんだ?

「えっ!まぁいいけど。」

すると雫は、パァと顔が明るくなりこう喋った。

「よかった!じゃあまた明日遊ぼう!」

雫は、置いていたカバンを拾い、ここの教室から

走って出て行った。一体なんだったんだろう。

わざわざ遊びの約束ならあんな緊張しなくていいのに...。まぁいいかそんなことは。それよりも、

俺は雫と久々に遊べるのが嬉しい!いやー、何年ぶりだろうか遊ぶのは。そしてうまく行って無事

に「好き」と告白ができたらな。もう今年の夏が

ラストチャンスだしな。まぁこれはまた考えよう。


俺は、急いで家に帰った。そして家に着くと

誰かが俺の家の前で立っていた。

(ん?誰だあの人?いや待てよ...あの人は

見たことがある!あいつは、ギャル美だ!)

俺の家の前で立っていたのはギャル美だった。

しかしなぜだ?俺はあいつと何もしていないし、

そして家を教えてすらない。なぜだ?

俺はそのまま家に入ろうとすると、ギャル美は

案の定止めてきた。

「な、なんだよギャル美。」

「あのヒロミ!雫のこと聞いたか?聞いたなら

いいんだ。お前のことは応援しているからな!」

そう言ってギャル美は、過ぎ去って行った。

一体なんだったんだ。ったくもしかして静也か?

まぁそれはまた聞こう。とりあえずは、明日から

始まる雫との遊びに備えて早く寝よう。


夏休み初日の朝

「ふわぁ。もう朝か?」

昨日を早く寝たお陰で今日はいい感じだ。

俺は朝ごはんを急いで食べて雫がいる、

東京ネズミーランドに向かった。しかし

1日目から豪華だなと思うのは俺だけだろうか?

まぁそんなことは置いといて駅に着き電車に

乗った。電車に乗っている途中、ずっと音楽を

聞いてきた。それはゴスペのカバーした

「ロビンソ」だ。この曲が元気が出ていつも何か

ある時は聞いている。

「次はー、次はー、東京舞浜駅ー。」

(もうそろそろか)

無事に舞浜駅に着き、降りた。そして駅の

入り口に向かうとそこにはおしゃれをした雫の

姿があった。

「もう!遅いよヒロミ!」

「ごめんごめん!さぁ行こう、ネズミーランドへ!」

俺たちは、話しながらネズミーランドの中に

入った。しかし夏休みのせいだろうか、だいぶ

混んでいた。アトラクションなんか100分待ちだ。

はぁ、こんなんじゃ1日なんかすぐ終わるよと

思っていると雫が、意外なことを言い出してきた。

「あっ!そう言えば今日はここのホテルに泊まるよ!」

「えっ!まじで!」

荷物なんか何にも用意していない。しかも雫と2人きりで泊まるのか?でも俺らは高校生だから止まらないんじゃ...と思った。しかし雫が言うには、

「お父さんが予約してくれたの!」と言っていた。

今年の夏休みは、すごいだろうな。と思った瞬間

だった。


「ねえヒロミ!あれに乗ろうよ!」

歩いて数分。そこらへんにあった絶叫のアトラクションに指を刺した。嘘だろ...。あんなのに乗るのか?あんなのに俺は乗れるのか?いや乗るんだヒロミ!お前ならやれると思い込み、雫と一緒に

ビツクサンダーマンテンに乗った。

10分後、俺は顔がげっそりしていた。だが

雫は、ルンルン気分で降りていた。ほんと雫の

そういうところは羨ましいよ。


グゥー。

「あっ!ヒロミもう夜ご飯が待ち遠しいのw?」

「なっ、なんだよ!悪りぃかよ腹減って!」

雫は、普段滅多に見せない笑顔を、俺の

腹鳴りで笑った。多分疲れていたんだろうな雫は。

まあ今日は雫と楽しむか!

「おい雫!今日は俺の奢りでいいから、ここのパークで一番高い店、行こうぜ!」

すると雫は、えっ!と驚いた表情をした。そして

そのあとは顔を赤らめた。なぜだ?なぜ顔を赤らめたんだろうか?もしかして俺から誘ってくれるとは

思っていなかったからか?いや...それは流石にないか。まぁそんなことは気にせず行くか!

俺たちは、そんなこんなしてネズミーランドを

2人で楽しんだ!


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