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間違えたのなら正しましょう  作者: maruko
最終章 ユーファミア王国

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39/40

間違いを正す時

レオナードは不思議な空間に誘われ前を歩いていると突然、広い空間に出た。

そこは夜会の真っ最中だった。


ダンスを踊る者、端で食事を摘んでいるもの、2、3人固まって談笑している者。

それぞれがこの夜会を楽しんでいるようだ。


するとある一点に目が止まる。


(綺麗だな)


これは自分の感情なのだろうか?

レオナードは不思議な気持ちになった。


彼女を目で追っていくうちに大きなガラスに映った自分が見えた。


(これは⋯誰だ?)


そう思うのに彼女の方へ引き寄せられる様に足が進む。

ガラスに映ったのは自分ではなく見たこともない男だった、だが少し懐かしい気持ちになる。


「初めまして()()()()()のザッカーと申します。貴方のお名前を伺ってもよろしいですか?」


「グラン王国の王太子様でいらっしゃるのね、私はユーファミアの第二王女ファモリアと申します」


(この方が!)

レオナードは自分の口がザッカーと名乗った事に驚いたがファモリアの名前を聞いて自分がザッカーに意識が乗り移ったのだと解った。


その後二人でダンスを踊り、少し話しをしていたが彼女の父であるユーファミア王にやんわりと離されてその場は別れた。


レオナードの中にザッカーの気持ちが流れてくる。

((あんなに綺麗な人にそして聡明な人に会ったことなどない、私の后は彼女だ。彼女でなければ嫌だ))


そして脳裏に一人の女性を思い浮かべたザッカーだったが、首を横に振り婚約破棄を誓うのだった。


グラン王国に帰ったザッカーは王の私室へ向かった。


「父上話しがあります、大事な話しです」


「何だ!藪から棒に」


「私は」


ここでレオナードはザッカーの精神を乗っ取った。


「私は婚約者のマキナーレとの婚姻を急ぎます。よろしくお願いします」


「うむ、解った」


王の返答を聞いてレオナードはホッとする。


精神を乗っ取られたザッカーはレオナードの脳内で暴れていた。

だが暫くして急におとなしくなった。


「これは本当の事か?」


脳内でザッカーがレオナードに語りかけてくる。

実際にあった500年前の出来事をレオナードの脳内で見たのであろうと推測して、レオナードは「あぁ」と返答した。


後悔というザッカーの感情がレオナードの中に流れてくる。


「もう彼女に関わるな、側に居てはいけないんだ。それは間違った行いだ。君を支えようとずっと側にいてくれた人を思い出して」


レオナードの言葉でザッカーの中にマキナーレの笑顔が広がった。


「もう間違えないよな」


レオナードの問いに


「あぁ⋯⋯⋯ありがとう」


ザッカーがそう言った時、レオナードの精神にザッカーが覆い被さった様な気持ちになった、そしてレオナードは意識を手放した。


目の前が暗くなる前にサティの声が聞こえた。


「レオナード様ご無事のお戻りを待っております」





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