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間違えたのなら正しましょう  作者: maruko
最終章 ユーファミア王国
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謁見

よろしくお願いします

真っ暗な中を、歩いていないのに進んでいるのが解る。

暫くしたら4人の前方が白い空間に突入!と思ったら何処かの床に立っていた。


そこは広い部屋だった。

展示台のような物に色々な宝飾品が並べられている、一つ一つ確かめながら見ていく。

サティはその一つに目が止まった。


『聖女の涙』そう銘打ってあるブルーの拳大の石だった。


その時「あっ!」ファミの声が聞こえたと思って振り向くと、彼女は壁を指している。

其方を見ると壁に魔法陣が展開されていて、眺めていたら誰かが飛び出してきた。


その人はシルバーグレーの髪に紫の瞳を持つ青年だった。


彼はツカツカとサティたちの前に近付いてきて徐に跪いた。


「聖女様とお見受けいたします。ようこそユーファミア王国へ」


彼の言葉にサティはカーテシーで挨拶を返した。

レオナードとダミアンは騎士の礼で、ファミも礼儀を重んじた挨拶で返した。


「この場所は王国の宝物庫です。貴方方は忘れない土地から転移されて来たのですね」


「あそこはそういった場所だったのですね」


「えぇユーファミアの聖女が作った場所です、貴方方の素性も目的も解っておりますので説明は不要です」


不思議な事にサティ達がここに来る事が解っていたような口振りだった。

大人しく案内された場所はやはり謁見室であった。

ただ他国と違うと思ったのは室内にいたのが5名程であったが、皆女性だった。

そして玉座には老齢の男性が白い髭を蓄えそれを撫でながらサティ達に目を向けていた。


(臣下が皆女性なのかしら?)


サティ達の祖国では謁見の間には臣下が王を囲んで侍っている。

それを想像するとこの空間は少し異質に感じた。


「サティ殿ようこそ」


名を名乗っていないのにサティの素性は知っていた、先程の青年の言うことは本当らしい。


「そしてレオナード殿か、到頭ここへ来れる資格を持つ者が現れたということだな、なんとも500年長いな」


そう言って王は先程の青年がこの国の王太子であるセレスファン・ユーファミアと紹介してくれた。





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