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「ギルドで話しを聞いてからずっと考えていたのです」
ファミはそう言って自分の考えを話してくれた。
旅は長期に渡る、いつ体調を崩すか解らない。
薬は貴重で国によっては手に入りにくい場合がある。
旅の途中で森に入ったりも可能だから少しでも薬草を採取して不足の事態に備えた方がいいと言う。
サティはなるほどと思った。
本当に何も考えずにただユーフェミアに行くとしか思ってなかった自分を恥じる。
行くと言って直ぐに着くものでもない。
そんな簡単なことを(恥ずかしすぎる)サティは顔を赤らめてファミに賛成だと頷いた。
そんな会話をしていたら馬車が停まる。
待っているとダミアンが声をかけてくれた。
「お嬢様、教会がありましたがどうされますか?」
「降りるわ」
その教会は小さく住居が一緒になっているタイプではなかった。
隣に家があるので訪ねてみると、やはり神父様の住いである。
許可を得てサティが祈りを捧げている間、幌馬車のキャビンで3人は話しをする。
「サティはいつも祈りを?」
「えぇ道程に教会があれば必ず祈っています」
「そうか、リオンの為に?」
「そうだと思います。国を離れて効果があるかわからないけれど祈らずにはいられないと仰っていました」
ファミに話しを聞いてレオナードは俯いていた。
そこでファミは先程サティにも言った薬草の件を二人にも話す。
「でもどれが薬草とかわかるのかい?」
「本を買えないかしら?」
「この教会はおそらく村外れにあるんだろうと思う、街まで行かないと本屋はないんじゃないかな」
ダミアンとファミの会話にレオナードが入る。
「ギルドも村にはないのかな?神父に聞いて見るよ」
そう言って先程訪ねた家に行き直ぐ戻ってくると二人を誘って神父の家に行く。
訪ねたらお茶をと誘われたのでこの先の街の様子を聞くためにレオナードは二人も呼んだのだった。
「お気遣いありがとうございます」
レオナードの言葉に神父はお茶を出しながら労いの言葉をかける。
「こんな村はずれの教会に祈りを捧げてくれるなんて光栄です」
「此処では一人ですか?」
ファミの質問に神父は頷くとお茶菓子も勧めてくれた。




