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間違えたのなら正しましょう  作者: maruko
第二章 王妃の伝承

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「国王夫妻は選択を間違えた、いえザッカーをユーフェミア国に行かせなければよかったのよ。彼の国から婚約の断りが入った時にザッカーに諦めさせればよかった。そうすればファモリア様はこの国に足を踏み入れる事もなかったのに」


「嫁がれてきてからも間違いだらけだったのですね」


王妃にサティが訊ねる。


「そうね嫁がれてきた時に王太子妃として尊重するべきなのに蔑ろにしたのだもの」


「私は少しだけマキナーレ様の気持ちも解ります、王子達を弑したのは解せませんが⋯」


「何年も努力していたでしょうにね、王太子が一番悪いのかもしれないけれど、両陛下も親としても為政者としても尊敬できないお方達だわ」


「呪いはこの国で始まっていますが解呪はやはり無理なのでしょうか?」


「私にはわからないわ、ただ⋯⋯」


「⋯⋯」


「ミリーナ様が夢に出てきた時にファモリア様が苦しんでいると助けて欲しいと言っていたと伝わってるわよね、だからファモリア様もまだ苦しんでいるのではないかしら?」


「それほどまでの嘆きですか?」


「そうね子供を失うのは⋯しかも自分が護って差し上げられなかったという無念かしら⋯」


王妃は思う自分だったら⋯⋯。

おそらく考えても答えは出ない。

でも、それでも考えてしまう、呪いの事、子供の事、そして陛下()の事。



──────────────


(サティ貴方は何処へ行ったの?貴方を守る事ができなくてごめんなさい)


自分の息子レオナードの浅慮な行いで婚約を破棄されたサティを王妃は時折思い出す。


公爵から旅に出たと聞かされた時、王妃の伝承を思い出した。

おそらくサティも思い出したから旅に出たのだろう。


500年前も似たような事があった。

長く婚約関係にあったマキナーレとの婚約を破棄して、側室にした国王夫妻。


陛下が()()()をすると考えたのではないかしら。


陛下は何度話しても呪いは魔女からだと思っている。


同じ事を陛下がしたら⋯自分は止められるのだろうか?


そして傍と気づく500年前に聖女ナイセリーナが王妃に伝える様にした真理は⋯⋯。


そういう事か。


王子の勝手で再び国王夫妻が過ちを起こさないように。


陛下達がこの伝承が頭に入らないのは、きっと愚かな行いをしてしまう可能性があるからなのかも知れない。


サティが旅に出たのは正解なのかも。


「ただ我が子が愚かな事には変わりはないわね、そんな子に育ててしまった私も500年前と変わらないのかも知れない」


王妃の自責の念は今日も続く。






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