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間違えたのなら正しましょう  作者: maruko
第二章 王妃の伝承

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マキナーレの残した王子は、王太子として王家に近く生き残っていた公爵家に育てられた。

暫くは立憲君主制で王家を存続させて行くことにこの国は方針を定めた。


マキナーレの産んだ王子はその後、妻を娶り国王となる。

王子が2人生まれて数年が経過してから異変が起こる。

第二王子の雄叫びと共に体に文様が浮かんだ。

そしてその日から床も上げられぬ様になった。

どんな治療をしても治らないので国王は隣国に助けを求める。

隣国より来たのは呪い師(まじないし)、彼女はファモリアの『呪い』だと言った。


その名前には聞き覚えがあったので国王は育ててくれた公爵家に訊ねる。

そして遠い国から嫁いだ王太子妃の話しを聞くのだが、この公爵も間違って伝えられていた。


ファモリアは公務を全くせずに王宮で遊んでばかりいたから王太子によって幽閉されていた、それを恨んだファモリアが国王(その時は王子)に毒を盛ってそれが発覚して処刑された。


そう聞いた国王は逆恨みによって呪いを受けたと誤解した。


隣国の呪い師に解呪を依頼したが呪いが強すぎて解呪できなかった。


それから数年経ったある日、ユーフェミア王国より一人の少女とその母親がこの国を訪れる。

母親の名前はナイセリーナ、少女はミリアーナ。

二人は聖女だという。


そして国王に呪いの本当の理由を話し始めた。


180度も違う話しに初めは鼻であしらった国王だったが、あまりにもリアルに話すので信じざるおえなかった。

そして王家の本当にした事、自分の母親がした事を知る。


「何故其方達がその話しを知っているのだ」


「知っていた訳ではありません」


「では何故?」


「私の母は現ユーフェミア女王、私は王女です。そしてこの娘は私の娘です」


「では、そのファモリア様は⋯」


「私の叔母にあたります」


「申し訳なかった、この通りだ」


「貴方に謝ってもらっても、もう遅いのです。呪いは始まってしまったので私どもの話しを信じて頂けたのなら、お話し致します」


そう言ってナイセリーナは話し始めた。


ある時娘のミリアーナの夢に亡き王女ミリーナが出てきた。

一度もあったことのないファモリアの産んだ王女だった。

王女ミリーナはこの国が何をファモリアにしたのかその()()を、そして自分がどうやって死んだのかその()()を話した。

それから彼女は聖女の力で呪いを弱めて欲しいと訴える。



ファモリアは子供達の亡骸を見て聖女の祈りを呪いに変えてしまった、そのせいで闇に囚われ抜け出せなくなってしまい、死んでもその痛みに苦しめられている。

ただそれは死んでしまったミリーナには助けてあげられない。

だから代わりに助けて欲しいとミリーナは夢で訴えたそうだ。


それから二人は第二王子と接見してミリアーナは彼に毎日祈りを捧げた、そのお陰で呪いは消えはしないがだいぶ体は休まるようになった。


その祈りを捧げるために第二王子とミリアーナは婚姻した。

ミリアーナが第二王子を好きになってしまったのが大きな原因だ。


ただナイセリーナは懸念していた。

呪いが消えた訳では無い、今後もこれはおそらく続くだろう、だからこの地に祈りの乙女が誕生するように祈った。


そしてそれをナイセリーナは王妃に伝えた。


このあといくら王妃が説明しても国王はファモリアに王家がした事を忘れてしまう、そして魔女だと言い出した。


斯くして国王には魔女の呪いとして伝わり、真実は王妃にのみ伝承されてゆく。


これが500年たった今もこの国に続いている呪いの真実である。




ここまでお読み頂きありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。


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