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朝の空気が冷たい。
「はぁ」と吐くと息が白い。
(今日も寒いなぁ)ムールメイは、こんな寒い朝に水くみをしなければならない自分を嘆く。
大きな水瓶にいっぱいになるまで、あと2往復と思っていたら、きちんと服を着た彼女を見かける。
(毎朝何をしているのかな?)
彼女の名前はサティ半年くらい前に町の食堂で倒れた人。
丁度町長と一緒に来ていて、話している時に突然倒れたみたいで町長が慌ててた。
それから町長のところに住んでいる。
町長の娘が彼女が頭が良すぎて、家庭教師に余計に叱られると愚痴を言ってた。
そして毎朝何処かに出かけるって。
ムールメイは今日のお喋りの題材にしようとサティの後をつける事にした。
一心不乱にサティは歩くのでムールメイの下手な尾行にも気づかない。
サクッサクッと霜柱の踏む音が二人分響いていても、気づかず歩いていくサティ。
暫く歩いて目的地に着いた模様。
(なぁんだ教会だったのね)
それでも中で何をしているか気になり、そのまま教会の中へ付いていく。
サティは跪いて祈りを捧げていた。
暫く見ていたけどかなり長い、その時ムールメイは水瓶を思い出した。
(しまった、母さんに怒られる)
ムールメイは走って家に帰っていった。
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