ウロボロスの物語(亡国の異邦人)プロローグ
今回が初投稿作品になります。読みづらい文章になっているかも知れませんが、誤字脱字等あればご指摘のほどお願いします。
本作品では人が亡くなる描写もあるため、苦手な方はご遠慮頂きますようお願いします。
投稿は毎週水曜、土曜の18時〜21時の予定です。
俺は罪から逃れる選択をした。
俺は組織に所属できる程の器量が無かった。
そのためかは分からないが、俺は辺境な異国の地で薄汚れた白い車に揺られながらある場所へと向かっていた。
「兄ちゃん、よその国から来たんだって?。何でまたこんなこんな国に来たんだい?。こんな国にいるよか、自分の国の方が安全で仕事もあるだろう?」助手席に座っている俺に運転手の男は当然の疑問を投げかけた。
2020年代から始まった旧NATO加盟国と社会主義、共和制国家との小競り合いは、10年間続くの泥沼状態となった。その10年の間、危惧されていた核の使用は両陣営共に無く、穏やかにただ命というものが失われていった。
10年の後、争いは突如終わった。だがそれは平和が訪れたという訳では無く、各々の主義を共有し得る国々が合併し、自身の主義を共有できない国を拒絶する事で争いに一時的な終止符を打ったに過ぎなかった。
そして2050年現在、運転手の男の質問に答える俺は旧ロシア連邦を主体とする社会主義、共和制国家、『アジア社会主義連邦共和国(ASFR:Asia Socialist Federal Republic)』にいた。
「そうですね…。僕は中立国の日本から来ましたが、なんというか馴染めなくって…。だから、自分の国とは全く違う文化を持つ国に触れてみたくなったんだと思います。もしかしたら、何かを得ることができるかもしれませんし」俺は運転手の男に当たり障りの無い返答をした。
「そうかい…。変わってるねぇ、兄ちゃん」
運転手の男はそう言ったきり、何も聞いてはこなかった。
後書では今回や次回の投稿内容について触れて行こうかな〜、と思っています。
とは言うものの、実は作品自体は半年前くらいから書いていて今回投稿するにあたり改めてプロローグを読み返し、これは酷いと思いました。そもそも、僕自身に学が無いため文章を書くこと自体向かない人間なのですが、温かい目で見守って下さると幸いです。
プロローグから既に暗い感じになっていますが、これから先の展開にも基本的に救いは無いです。仕事をしながらこれを書いていたので、こっちの心が病みそうでした。
次回の投稿も短いものになっているのですが、その次からはもう少し長くなると思いますのでよろしくお願いします。
まだまだ暑い日が続きますが、みなさんお身体に気をつけてお過ごし下さい。
※次回投稿予定:2023年 7月19日(水)