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Kへの手紙〜鬱の霊的原因〜

 Kへ


 お久しぶりです。覚えていますか。高校の時に同級生だったS原だ。


 風の噂だが、君が鬱病になったと聞いた。とても心配してる。


 理由はいくつかあって、鬱の薬というのは、よくよく調べるとあまりオススメできない。医者ガチャに失敗すると、すぐに廃人コースになるんじゃないかと思う。もし、薬を神様のように崇め、偶像視していたら大変申し訳ないのだが。


 そして、これからの話はとても霊的なものだ。話半分に聞いてもらいたいが、もし君が藁をも掴む想いで鬱を本気で治したいなら、この先の続きを読んで欲しい。


 鬱は、脳の病気とも言われているが、私はそうは思わない。霊的な憑依現象だと思っている。スピリチュアルか、宗教か? キモいと思っただろうが、日本のような偶像大国は本当に精神疾患が多い。何か関連があるんじゃないかと思い、キリスト教の牧師と個人的に調査したことがあった。その結果、やっぱり偶像が多い土地は精神病患者が多いという結論になった。もっとも個人的調査なので、百パーセント正しい情報ではないが。


 その牧師によると、鬱病を引き起こす悪霊というものもいるらしい。実は私も鬱っぽい時にエクソシストってやつもやってもらったんだ。映画みたいに派手なもんではなく、イエスの御名で出ていけ言って貰っただけだったが。


 最初は半信半疑だったが、不思議とそんな気持ちもなくなって、医者に行くことは無く勝手に治った感じだ。ちなみに鬱は自然放置が一番治りやすいとも言われている。


 こんな風に書くと、じゃあ聖書読んだり、クリスチャンにならんといけないのかとも思ったが、牧師によると、別にそこまでしなくても鬱の悪霊ぐらいは追い払えるという。


 悪霊という存在は、基本的に怠惰で自己中心的なものらしい。そんな悪霊と気が合ってしまうと、憑依される。その逆をすれば悪霊を追い出せるとか。簡単な話だ。


 運動や食事で鬱が治るというのも、その悪霊と気が合っていない状況になってるからなんだってさ。確かに自分が怠惰で自己中な人間だとすれば、ジム行ったり、食事に気を使ってる人の側は近寄りたくない。あと風呂も毎日ちゃんと入るだけでも、その悪霊と気が合わない状況になるらしい。掃除でもいいらしい。大声を出したり、身体を動かす事は基本的の悪霊と気が合わない事らしい。


 あとは、自己中ではなく、隣人や他人を愛していれば、悪霊とも自然と気が合わなくなるらしいんだって。


 これって現代の日本人が失った心じゃないかとも思う。今、精神疾患が日本で増えているのは、単純に他人への愛が欠けてるからとも言えるんじゃないか。これは君のせいではなく、日本人みんなの問題だ。


 牧師が言うには、イエスの名前が一番悪霊が嫌がるそうだが、運動や食事位だったら、君も実践できるんじゃ無いかとも思う。


 何かの参考になれば幸いだが。どうだろうか。今度一緒にジムにでも行かないか。その後飲みに行こう。そこで私に嫌な事とか全部愚痴って吐き出せばいいさ。私はいつでも君の連絡を待っているぞ。

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