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その後
仲間4人が死んだ。
直ぐに警察を呼んだけれど、間に合わず、4人は帰らぬ人となってしまった。
警察はそれからしばらくの間捜査をして、ようやく出た結論は仲間割れによる無理心中。
何度もそんなはずないと主張したが、誰も取り合ってはくれなかった。
凶器の包丁は川西が持っていたようで、川西以外の指紋は検出されなかったらしい。
そしてその包丁は、首をかき切って死んでいた川西のすぐ側に落ちていたとか。
(でも、川西は犯人じゃない。絶対に。しかもやり口が宇津木一家惨殺事件と同じだ。つまり犯人は宇津木一家のときと同じ人なんだ)
しかし、何度そう繰り返しても警察側は聞き入れてくれず、一ヶ月後、捜査は打ち切られてしまった。
そうして多くの謎を残しつつも、この事件の幕は強制的に閉ざされたのだった。
――協力者の手によって。