第4話 暇つぶしの魔法訓練
赤ちゃんだと気が付いてからは、時間を有効活用するために、魔法の訓練をする事にした。
普通の子供がやるよりは、割と早めだったと思う。
やる事がなさすぎたから、結構上達してしまった。
出来るようになったのは、マイナーの中のマイナー精神属性。
精神属性ってなんだよって思うけど、テレパシーしたり、精神力を強くしたりする奴らしい。
セラピスト向けっぽい。
この世界には魔法があって、色々な種類があるらしいけど、今のとこ俺が使えるのはこれだけ
特殊スキル系は、よく分かんない感じだ。
運命なんちゃらは、試してみようとしても分からんし、即殺スキルは物騒なので誰かで試すわけにもいかないし。
庭とかにいるありんこで試してみても良いけど、魔法の試し撃ちでアリを殺すって、画面がなぁ。
三歳児が、家の庭でありんこ殺しに精を出してるとか、嫌じゃない?
というわけで、魔法の練習と言ってもたかが知れてる。魔法を使ったり、強くしたりそればっかりだ。
魔法が使える世界すげー、って最初は感動したけど、何百回もやってたら飽きてしまった。
父も母も精神が強い方だし、屋敷で働いている使用人たちも、ちょっとやそっとのトラブルじゃ動じない。
俺の力、あんまり活躍どころがないんだよな。
一応工夫すると、セラピスト以外にも使えるんだけど、そっちはあんまり軽はずみに人に使うようなもんじゃないし…。