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異世界に転生したら、俺のターン連発の超無双が始まった!? 最強スキルでラスボスも即殺…じゃないのかよ  作者: 仲仁へび


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第31話 ようやく活用できた



 あと、もう少し。


 魔人が弱っているのが見て分かったが、その瞬間に怪しげな集団がどこからともなく飛び出してきて、兵士を襲撃してきた。


 この状況で邪魔してくるという事は、シオンと同じ境遇の奴らか。


 シオン以外は、自殺にためらいのない連中ばかりだと思っていたけど、ちがったのだろうか。


 いや、シオンが魔人復活直後の事を調べられたのだから、連中が把握していない方がおかしい。


 どうやったのかは知らないが、自分たちが心棒している魔人を倒させないために、あえて死ななかった連中がいたのかもしれない。


 そんな連中の一人が、混乱に乗じて父の方へ走り寄っていく。


「ちちうえ!」


 倒し掛けているといっても、集団を統率している人間が連中にやられたらどうなるか分からない。


 俺は慌てて、父に警戒の声を促しながら、魔法を使った。


 今まで地味に修行を積み重ねてきた精神属性のを。


 人の心に直接作用するその魔法は、相手の精神を主に安定させる使い方をするのが一般的だ。


 だが、心を癒す事ができるなら、その逆もできるわけで……。


「うわあああああ!」


 父を襲撃しようとしたものは、絶叫してその場に倒れてしまった。


 周囲にいた兵士たちが、さっさとそいつをふん縛って事なきを得る。


 うまくは言えないけど、特殊スキルだけが俺のアイデンティティじゃなくて良かったと、ほっとする。


 そうこうしている内に、致命打の魔法が放たれたらしい。


 魔人はその場で、倒れ消滅していくところだった。

 体がボロボロと壊れていく。


 兵士達から歓声が上がる。


「やった、のか」


 でも、多くの人を困らせていた邪神はそれくらいでは倒れなかったらしい。


 いや、正確には倒れたのだが、やっかいな置き土産を残していたのだ。


 黒いツバサのはえた、コウモリのような生き物がこちらに向かって来た。


 兵士達は慌て迎撃しなければならなくなった。


「しおん、まじんはふういんできたんだよな!」

「はいっ、そのはずです。ですけど私が調べたところによるとまれに、封印される前に体の一部を切り落とす事があるようで」


 つまり、封印を流れた魔人の一部というわけか。


 兵士達が戦っている所を見ると、倒せないわけではないという事が分かったが、数が多い。


 トカゲのしっぽじゃあるまいし。

 歩く災害にそんな真似されたら、たまったもんじゃない。


 だが。


「だいじょうぶだ」


 こっちには、スキルがあるんだからな。


「はつどうしろ!」


 俺は自分の意思をコントロールして、時間をとめては即殺していくのを繰り返していった。


 シオンの命を奪ったスキルだ。

 ここで役に立って貰わなければ、意味がない。


 これも精神属性の魔法の、負の使い方だ。

 自分の感情を制御して、別の感情であるかのように装うというものだ。


 時間を止めているうちに、危ない兵士を見極めて、襲っているやつを殺していく。

 こっちに来た奴も同様だ。


 実際の時間では、十分にも満たない戦いだっただろうけれど、いちいち時間を止めていた俺にとってはその三倍はあった。


「これで、おわりだ!」


 だから、最後の一体を倒し終えた時は、ついその場に倒れ込んでしまった。



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