03 心を対価に
「この問題が解けたら貴方に永遠を授けましょう。なあにそんなに不安がらなくてもいいんですよ」
「いくら貴方の頭がお粗末だからと言っても、絶対に解けない答えを私は出したりはしませんから」
「さあ、問いて。制限時間内に」
イオ イオ アイへ イオ イオ アイへ
朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて ……
闇が舞い落ちた 断絶された隙間
ネジ切られた破片が 血塗られた 過去映して
イオ イオ アイへ イオ イオ アイへ
朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて ……
ひび割れた思い 心の隙間 埋まらない溝
砕けて 零れ落ちていく 距離が阻まれて いって
イオ イオ アイへ イオ イオ アイへ
朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて ……
壊れた器で 水を汲んでも 満つる事 いつまでもなく
彷徨う さすらう 惑うまま 永久にして きて
死オ 死オ 解へ 死オ 死オ 解へ
朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて 朽ちて ……
さびついた部屋の中で 変わらない時間の中で
ただ終わるのを待っている
ただ朽ちるのを待っている
「では、問一。人は死んだらどうなるでしょうか。何です? 死んだ事がないから分からないって?」
「じゃあ次に行きましょうか。問二…………」