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負け組非凡の二度死ぬ転生記  作者: フェル・テズマ
第一章:非凡が新たに目覚めた世界
4/98

念願の魔法だぜ!

 魔法の会得訓練を初めて数週間。いや、マジでこんなに魔法を会得するのって難しいとは思わなかった。でもようやく念願の魔法を手に入れたぜい!


 △▽△▽△▽△▽△▽△▽


 スキル:(レ)【火魔法】、(コ)【生活魔法】

 を、新たに取得しました


 △▽△▽△▽△▽△▽△▽


 よし!きた!ようやく来たよ!

 ま・ほ・う!


 …

 うん。ちょっと落ち着こう

 さて、新しく魔法を得たという事で早速ステータスを見てみますか。


 ~~~~~~~~~~

 ルーファス、0歳、人間、男

 Lv.1


 スキル:

(神)言語翻訳

(レ)鑑定

(レ)火魔法

 ・NONE

(コ)生活魔法

 ・浄化(クリーン)

 ・ライト(光)

 ・ライト(火)

(コ)遠視

(コ)盗聴

 ~~~~~~~~~~



 一応変化が無い部分はあらかじめ消去っていうか表示しないようにしている。


 魔法はとりあえず、MPを使いながら発動するモノっていうのは分かりきっていることだから、それをどう使えたらいいのか、とかそんな感じで試行錯誤していたらできるようになった。


 基本的にMPは分かりやすく言うなら「扱える魔力量」って考えた。

 よく聞いた話が「魔力はその身に宿る」とかそう言う説だけど、俺個人がそれを意識しようとしても全くできなかった。たった数週間だけど、何となくこの方法は行けないなとも思った。

 そこで、もしもこのMPが外と内の両方を含めた扱える魔力の総量って考えたら行けた。それも数日で。


 それにしても…

 ふふふ…現代人にとっては夢の魔法!ようやく手に入れたぜい!でも流石に火魔法は赤ん坊の頃では色々な意味で危ないから後だな。っていうか何で火魔法?


 まずは生活魔法…浄化からだな!名前から察するに服とかを綺麗にする魔法だと思う。そして会得したのが…夜って言うのもデカい。バレたらアウトになりそうな予感がしてならない。

 よし、早速使ってみるか…


 浄化!


 すると俺の周りに何か水と風が合わさったような感覚が流れた。なんていうか…おしぼりとかそう言うのを体中で拭いている感覚だった。なんとなく気持ちい…

 そして魔法が終わった後を見てみるとちょっと風呂上がりみたいなさっぱり感があった。おまけに来ていたベビー服も気持ち綺麗になってる気がする。

 念のため今のでステータスを見てみよう


 ~~~~~~~~~~

 ルーファス、0歳、人間、男

 Lv.1

 HP:5/5

 MP:6/8

 膂力:2

 知能:5

 俊敏:2

 対物:1

 対摩:1

 ~~~~~~~~~~


 なるほど、2減ったか。多分だけど俺自身と服を洗ったから2減ったのかな?念のため検証するか。

 今度は俺だけを浄化するように…っと。


 浄化!


 よし、もう一度見てみよう。


 ~~~~~~~~~~

 ルーファス、0歳、人間、男

 Lv.1

 HP:5/5

 MP:5/8

 ~~~~~~~~~~

 うんうん。ちゃんと1減った。次は…大きさ…だな。こういうのは量や大きさによって消費MPが増えたりするんだよなぁ。念のためこのベッドに浄化を施してみよう。


 浄化!


 ―――グラッ


 あれ?…なんか…既視感…が…



 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼



 ううん…


 あれ?どうなったんだ、俺?確か昨夜、生活魔法の実験で…



 あ…



 そうか、これが魔力切れか…

 今、日が昇ったくらいだから…大まか5時間くらいか?眠ってたの。


 それが分かるのは、俺の今の母さんが俺をおぶっているからだ。どうも畑仕事の最中らしく、さっきからずっと揺れている。


 因みにここら辺の村は野菜を主に育てているっぽい。収穫はとっくのとうに過ぎていて、種まきも終わっている状態。だから今やっているのは水やりと細かい植物の管理っぽい。


 っていうかステータス見たら半分の4まで回復してるし。

 いや、この場合はようやく4回復したって見るべきか?

 …後者だな。


 これは次回からは出来る限り魔力は1残すようにしておいた方がいいな。よくある魔力使い切ると最大値が上がるという部分は適応されず、未だに8のままだ。

 でも今は赤ん坊だから特にこうと言ったマイナス面は無し!という訳で新しい魔法の会得を頑張ろうとするか…。って言っても部屋の中でも使える魔法って何だろう…風か?それなら微風って事でそれなりに得られるものはあると思うけど…


 …よくよく考えてみたらあまりないな、影響力が無い魔法。強いて言うなら生活魔法くらいだろうがそれでもなぁ…

 ちょっと盗聴で周りの音とか声とか聴いてみるか。


 …と思ってたら早速声が聞こえた。っていうか盗聴するまでもなかったわ。


「ねぇ、ジルちゃん…最近、どう?」


「ミネおばさん、心配性ですよ。私は大丈夫ですから」


「そう?ジルちゃん、旦那さんと分かれてあまり時間が経ってないから心配で…。私だけじゃなくてみんな心配してるのよ?」


「ありがとうございます。でも本当に大丈夫なんです。だって…」


 そう言ってジル(本名はジルビーってステータスに書いてあった)は俺に目線を向けた


「だって…この子がまだいますもの…。こんなところでへこたれてたらあの人に怒られますよ」


「はぁ…でもあまり無理はしないようにね?ちゃんと必要なことがあったら相談するんだよ?いいね?」


「あはは…大丈夫ですって」


 そういってミネおばさんは去って自分の仕事に戻って行った。


「………」


 そこから少し間をあけて、こう言った。


「…この子を…大事に育てないと…ね」


 …

 盗聴したのはいいがある意味訳アリ…だったんだな。


 多分会話から察するに父親はなんらかの被害にあって死亡ってところか。そしておそらくジル母さんは俺を父さんの別れ形見となっている。

 …世の中うまくいかないな…。どうにかこの気持ちを伝えたいけど今の俺は赤ん坊で意志を伝えることさえ出来ない。言葉にすることも、かといってテレパシーみたいにやっても逆に怖がってしまう。


 俺は…どうやったら彼女を助けられるだろうか。




 だが、そんなことを俺は出来なかった。いや、元から出来なかった。

とりあえず、定期的に上げるというのはまずないと思って下さい。趣味なので。

(´・ω・`)

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新しく連載することにしました。

シンケンの使い手~こんなチートありですか?~

これらも是非、宜しくお願いします。
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