臆病者の自分
なんとなく思い浮かんだ話です。
目覚ましが鳴る。
ボタンを押し、時刻を見ると7時半。
体を起こし、近くにあった鏡で自分の顔を見る。
予想どうり鏡にうつる自分は見事なまでに両目が腫れていた。
昨日大泣きしながら眠ってしまったからだろう。
何故泣いたかは、よくわからない。
急に悲しくなって涙が溢れた。
とまれ、とまれと言い聞かせても涙は止まってくれなかった。
今思えば、あれは自分自身に嫌気がさしたのだろう。
努力しない自分に。
諦めた自分に。
臆病者の自分に。
言い訳をして逃げる自分に。
だからといって、自殺なんて臆病者の自分にはできやしない。
結局、生きてたらなんだかんだで楽しい人生だから
生きていたいと思ってしまう。
こんな自分に呆れて
ため息をしながら、学校に行く準備をした。