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プロローグ
世界は理不尽だ。
唐突にそう告げられたとき、どんな風にアクションを起こせばいいのか俺にはわからない。
確かに世界は理不尽だと思うし、だからといって俺達にそれをどうこうする力もないわけだから。
世界は理不尽だ。
お前は問う。
ならばお前は黙ってそれを受け入れるというのか、と。
俺は答える。
だって俺には力がない、と。
そしてお前は笑いながらこういうんだ。
「力が欲しいか」
YES / NO
俺は戸惑いもなく、パソコンのマウスカーソルをYESに重ねた。