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ダイレクト・メール  作者: パラ
序章
2/2

プロローグ



世界は理不尽だ。


唐突にそう告げられたとき、どんな風にアクションを起こせばいいのか俺にはわからない。

確かに世界は理不尽だと思うし、だからといって俺達にそれをどうこうする力もないわけだから。


世界は理不尽だ。



お前は問う。

ならばお前は黙ってそれを受け入れるというのか、と。


俺は答える。

だって俺には力がない、と。



そしてお前は笑いながらこういうんだ。


「力が欲しいか」



YES / NO




俺は戸惑いもなく、パソコンのマウスカーソルをYESに重ねた。

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