第1話
第1章 plase
ここは、どこなの?
とても暗いし、誰もいない。
「私と、体が弱いのに・・・。 どうしよう。」
私は、思っていた。
私は、恥ずかしながらも声を出してみた。
「誰かいる?」と。
しかし、声が小さすぎたのか、返事は帰ってこなかった。
私は、思いっきり叫んでみた。
「誰かいる?」と。
すると、向こう側から
「誰・・・いる・・・?」
という声が帰ってきた。
私は、すぐにそこに行った。
だが、周りは暗いのですり足しながら早くその声がした方へと行った。
第2章 partner
声のしたそこへとたどり着くと、暗くてあまり見えないが、「人」のような形をした物体がいた。
私は、恐る恐る聞いてみた。
「す・・・すいません。えっと、・・・私はメイという名前ですが、あなたの名前はなんですか?」
すると、返事が返ってきた。
「俺は、そうだな。・・・Sとでも名乗っておこうか。」
その「S」という人は、気がつくとここにいたようだった。
そこで、私は一人でいるよりはと思い、
「一緒にいていい?」と、訪ねた。
すると、Sは、
「わかった。」といい、助けが来るまで一緒にいることになった。
第3章 accident
ここで、私はあることに気がついた。
それは、自分が病弱で薬を毎日数十粒飲まなくてはいけないのに、今は飲まなくても平気なのだ。
しかし、私はこれは私が、健康になったと思っていた。
そして、それが気付いてからは、「S」の調子が良くなっていた。
いつも、遊んでいるし、私に話しかけてきて、これらは私が今までできなかったことばかりだったから、私も「S」と一緒に遊んだ。
そして、私は眠くなりそのまま眠ってしまった。
第4章 farewell
目が覚めたとき、ある光が差し込んでいた。
とてもまぶしくて、身が痛くなったが、それでも周りを見たかったからか、目を開けた。
そこには、白い服を着た医者や家族が心配そうにみていた。
私は、「S」を探していると、母が、
「大丈夫だった? あなたね、病気にかかってたのよ。でもね、お医者様がもう大丈夫だって。」
そのとき私は思ったことがあった。
それは、「S」が、病気だということ。
なぜなら、「病気」=「sick」だからだ。
でも、私はあそこに戻りたい。
毎日、薬なんてはっきり言ってしんどいからだ。
もしかして「S」は、そんな私を、助けようとしたかもしれない。
今、医療が発達している世の中で、病気の一つや二つ簡単に治療できる。
ましてや、私は人より体が弱いから、医療がもっと発達している病院にいる。
それなのに、「S」は私と遊んでくれた。
こっちの世界より、あっちの世界の方が良かったな・・・・・。
外伝
僕は、昔から、病弱だった。
そのせいか、いつもみんなからは「S」と呼ばれていた。
「S」というのは、「sick」という意味の頭文字の「S」をとったものだった。
しかし、それは本当かもしれない。
それは、僕が特別な能力を持っているからだ。
その特別な能力とは、「病弱な子の体内に侵入し、その子を苦しめる」というものである。
でも、最近は苦しめるのもしんだくなり、自身の病気も悪化してきたので、これからは「病弱な子の体内に侵入して、相手を励ます」というものに変えた。
それからというもの、僕は病弱な子を励まし続けた。
しかし、それは何の得のもならないし、自分の病気が治るわけでもないから僕はあきらめていた。
そして、数ヶ月後僕は病気がさらに悪化して重体に陥った。
そのとき、かろうじて意識があるときにあのことを思い出した。
それは、ある女の子を助けたときのことである。
その子は、とても病弱でしかも外には出られないという女の子であった。
僕は、ふっと「あの子どうしているだろう?」と思っていた。
そのとき、「S。がんばって。そしてまた、私を救って。」と、いう声が聞こえた。
そして、声がする方に向いてみると・・・・・
あの女の子がいた。
そして、僕は思った。
まだ諦めてはだめだな。
第2話も呼んでください。